日常生活の練習
子ども達は乳児期を終えると、その後は、生活を確立していくために、いろいろな経験が必要になります。
指先を使う練習もその一つです。初めは手のひら全部を使い、掴むことだけができるようになります。徐々に小さいものへと移行していき、指先を使わなくては持てなくなります。つまむです。
なんとか持ちたいという気持ちから、何度も挑戦して指先を使うことに気づきます。しかしうまく指をコントロールできず、怒ったり、泣いたりを繰り返します。
大人が助けることは簡単ですが、練習すること、経験をすることが大切です。練習なしでできるとは思えません。これはほんの一例です。
どんなことも練習が必要です。これは大人も同様ではないでしょうか。初めてのことは難しいですよね。
モンテッソーリ 教育にある、日常生活の練習はそのために用意されています。
子どもたちの育ちのためには、なくてはならない分野です。
たくさん練習をして、次へのステップへと向かっていってほしいです。
週末に迫りました!!
7月1日(土)モンテッソーリ教育講演会は以下よりお申込み下さい!!
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真似るということ
学ぶという言葉は「まね(真似)ぶ」が語源となっていると言われるように、子どもたちが何かを獲得する過程は見て・まねることが基本です。
実際子ども達は周りのお友達を、よくよく見ています。子どもの目線は本当に素直で、見たいものだけに目と意識を向けます。
モンテッソーリ教育のおしごとにも"他人のおしごとをみる"という立派な活動として、ゆっくりじっくり学ぶ時間が確保されています。
そうして培った知識から、実際にやってみることで学びを深め、自分の技術として獲得していくのです。
今日もあちらこちらで
"ああ、よく見ていたんだな"
"吸収したことを実践しているんだな"
と思わされる姿が沢山見えました。
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数について
モンテッソーリ教育の「数」の分野では、数を「量(具体物)」と「記号(数字)」に分けて考えます。
「量」を写真にある金色のビーズのような具体物から捉えて、1と10、100や1000との違いの感覚を身につけていきます。
それらをしっかりと捉えられるようになったら、具体物(金色ビーズ)と抽象(数字)交えながらの活動、写真のような「銀行遊び」をグループで行います。
この活動により4桁までの四則演算を全て行えるのですが、この写真は加法(足し算、繰り上がりなし→繰り上がりあり)です。
友だちと楽しみながら具体物を操作し自然な形で繰り上がりや繰り下がり等、演算の沢山の重要な要素を捉えていく。
こんな「数」との出会いであれば、算数嫌いにはならないんじゃないかと、子ども達を羨ましくさえ思います。
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失敗と成功
子どもたちは毎日、失敗と成功を積み重ねることで自分で出来ることを増やしています。
モンテッソーリ教育で目指す先は子どもの自立なので、これはとても大切なことです。
しかし、自分で出来ることと同じくらい、人に頼る力も大切です。
2歳半で体験に来る子どもたちをみていると、園の子どもたちが如何に上手に他者を頼れるようになったかを実感します。
教師も初めは子どもの訴えを汲んで、「"手伝って"ってお願いしたら良いんだよ。」などと言いながら手を出すようにしています。
そして"どうして欲しいのかな?"と尋ねたりしながら子どもの声を待ちます。
そのうちに、より細かく、そして本当に必要なことを必要な時だけ頼れるようになります。
高津学院の子どもたちは助け合い、頼り合いがとても上手です。スモールステップを積み重ねて獲得した生きる力の一つが、しっかりと育っているように思います。
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身体感覚
大人が何でもない動き、子どもたちは同じような動きをするときに、あらゆる筋肉と関節を上手に使い、小さい体を駆使して、活動します。
ある日見かけたエピソードです。
3歳児さんがサッカーボールを持っていました。同じ大きさのボールが転がってきまきた。なんとか持ちたい。でもサッカーボールだけでも手一杯の状態。その時、脇の方に寄せて、腕と胸を使って持ちかえたのです。手のひらを空けてもう一つをなんとか抱えました。
そして、今度は近くに小さなボールを見つけ、それを持とうとします
どうするかなと見ていると、腰や膝を上手に使い、お腹と太ももで支えて、片手を空けることができました。
結果的に3つのボールを抱えてとても満足そうでした。
自分の欲求を満たすために、どのようにすれば良いかを、幼いながら考えたり、体が自然に動いたりします。
そうした経験の繰り返しから、身体感覚をつかみ、いろいろな運動ができるようになるのだと思います。
そんな経験が、毎日溢れている高津学院幼稚舎では、子どもたちの笑顔が輝いています。
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日常
子どもたちはおしごとを選ぶとき、その日やその時の自分と相談して決めているように思います。
あれもこれも、もっと!!!と、難しいことにチャレンジ出来るくらい自信やエネルギーがある日、
じっくり、ゆっくり、少し難しいことや教具の探究に黙々と取り組みたい日、
保守的な気分で、自信も欲しくて、少し簡単なことをやっていたい日…などです。
どれも子どもたちの個人的なペースで訪れますが、子ども自身がそれを理解していることは、活動の選択から見えてきます。
"よし!今日はやる気満々だ!レッツゴー!"
"今はもう少し、離れて見ておこうかな。"
"これもやってみる?こんなのもあるよ。ゆっくりでいいよ。"
私達教師もそんな気持ちで、子どもたちのペースを大切に日々過ごしています。
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社会性
昨日と少し重なる部分があるかも知れませんが、縦割りの環境では年上の子どもが小さな子どもを手伝う姿が良く見られます。
しばしば、年長さんにとって小さい子のお世話をすることで自分の活動ができないという意見が聞かれることがあります。
当園の子ども達を見ているとそのような事は一切感じず、十分に生き生きと時間を過ごしているように思います。
それは何故か。
年上の子ども達は、小さな子どもを手伝ってあげることで、自分が学んできたこと、感じてきたことを伝えられるのだという喜びがあるからです。
そして「自分が教えることができる。」というぐらい様々な活動について環境について自分が知っている。という自己肯定感にもつながってくるのです。
社会的なグループの中で子ども同士が関わり合うことで大人の手を借りずに何かあったときには話し合いながら解決することができます。
5歳の子どもが3歳の子どもに何かを教えるということは大人が教えるということよりも、より簡単に子どもに伝わることがあるというのは当園では本当によくある事です。
子ども同士の小さな社会をこれからも見守り続けるたいと思います。
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縦割りの環境
子どもは、大人よりも近くにいるお兄さん・お姉さんから言われたことの方が素直に聴けるもの、だそうです。
縦割り保育の中で子ども達をみていてもこれを実感します。
年下の子たちは進んで憧れの歳上のお友達に教えてもらいますし、教師に指摘されてもなかなか動けない子も、お兄さん・お姉さんが代わりに言うだけで効果抜群です。
子どもには子どもの社会があり、
子どもにも立派なプライドがあります。
大人である私たち教師が無理に介入することはせず、子ども同士の教え合いや助け合いを尊重しながら縦割り保育というメリットを最大限に引き出して援助したいな、と思っています。
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