誇り
当園舎では、保育士や子育て支援員、幼稚園教諭に加えてモンテッソーリディプロマをお持ちの先生がおられます。
どの先生方もそれぞれに「プロ」としての自覚とプライドを持って頂けていると感じます。
提供の練習をしたいので、勤務日以外に来ても良いですかと練習に来て下さる先生。朝の会で読むため、子ども達の為に絵本を自宅から持って来てくれる先生。子ども達に常に寄り添い、一人ひとりの成長を喜び合える先生方の会話の声。
目には見えない影の努力をして下さる先生方。私は公務員(教員)を辞し本当に信頼のおける先生方と本気の園を創りたいと願って高津学院幼稚舎を創立しました。
5年目の今。本当に同じ方向で共に走らせて頂けることに感謝し、私自身も園長として今後も研鑽を続けていきたいと思います。
敏感期
0〜6歳までの子どもたちには"敏感期"という特有の時期があります。
運動の敏感期、感覚の敏感期、言語の敏感期、数の敏感期、秩序の敏感期、小さいものへの敏感期などです。
それぞれの敏感期が、それぞれの子どもに、それぞれのタイミングでやってきて、成長をググッと後押ししてくれます。
例えば"小さいものへの敏感期(大体1〜3歳)"には、小さいものに対する興味が強くなります。とにかく小さい虫や石やゴミを見つけては摘み、あったよー!と持ってきてくれます。
これによって観察力や指先の器用さの発達が促されます。
他にも"秩序の敏感期"には、順番にこだわりを持ったり、着ていく服や靴にこだわりを見せたりします。同じ場所、同じもの、同じ人でないと泣いたり怒ったりすることも多いでしょう。
これは子どもたちが、世の中に対する安心感を育んでいる真っ最中の証です。
毎日ちがう時間に、ちがう場所に行って、ちがう事をするなんて想像すると、大人でも疲れますよね。
特にこの時期は"当たり前"を数少ない経験値から見出している真っ最中でもあります。
敏感期を知って、「いつも同じ」ということが子ども達にとってどれほど大切かを分かってあげられると、子どものこだわりをただワガママと捉えずに理解してあげやすいかもしれませんね。
それぞれの過ごし方
まわりの子があれこれと活動するなか、じーーーっとほかの子を見ているだけで1日を過ごす子どももいます。
大人としては心配になるかもしれません。
でも大丈夫。
これは子どもが発達していく上でとてもとても大切な"見て学ぶ時期" なのです。その期間が長い子もいれば 短い子もいます。
ダムのように じぶんのなかにたくさんの情報をためている時期。
知識としてとらえたものが十分にため込まれると、その子の内側からしぜんにに自分でやってみたい!と思う時期が必ずきます。
本人の興味が芽生えたその時が、子どもがグーンと伸びるタイミングです。
その子の興味がしっかりと満たされる活動を用意してあげたいと思います。
モンテッソーリ教育講演会
土曜日には当園主催の講演会を無事開催することができました。
「敏感期」や「吸収精神」というモンテッソーリ教育において大切な部分を岡山先生は実例に基づきながらわかりやすくお話下さいました。
笑いあり、涙あり、1時間があっという間に過ぎ去ってしまいました。
ご参加頂いた方々のご感想の中には、「一生忘れることはない」「涙が溢れました。」など心揺さぶられる内容のものも多くありました。
「人との出会いが人生を根底にから覆すことがある」大学院の時に教わったこの言葉。
まさに、岡山先生や深草子どもの家の根岸先生との出会いは私にとっても本当に宝物でございます。
本当にこのような素晴らしいモンテッソーリ教育についての捉え方のバトンを私達がうまく繋ぐ事ができるかどうか。それが大切になると感じました。
岡山先生の心のこもった「語り(narrative)」を刻み、今後も子ども達の自立と自律の援助を続けていきたいと思います。
岡山先生、本当にありがとうございました。
将棋界
将棋界では史上初めて、藤井聡太棋士が日本の全タイトルを獲得しました。
日本におけるモンテッソーリ教育も藤井聡太棋士が受けた教育として一気に知名度が上がった事は言うまでもありません。
それ以外にも海外では、
Amazonの創始者 ジェフ・ペゾフ
Googleの創始者 ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン
マイクロソフト創始者 ビル・ゲイツ
アメリカ合衆国元大統領 バラク・オバマ
アンネの日記の著書 アンネ・フランク
がモンテッソーリ教育を受けた著名人として周知となっております。
私は彼らの社会的な成功というよりも、共通点として、
・新しいことや挑戦に臆することがない。
・お金や地位や名誉ではなく、自分がどう生きるのか
・突き詰めていった先が誰もなし得なかったことに過ぎない
という所にあると考えています。
園舎の子ども達を見ていると、自分で決めて行動することは当たり前の事で、おしごとや製作に没入すると誰に言われずとも1.2時間はずっと座って何かに集中してる姿が見られるます。
幼い頃からこのような日常が習慣となり、大人になっていっても、自らの目標を設定し、それを達成していくことに喜びを感じながらも、社会や他者との尊敬や協力を惜しむことはない。
高津の子らに私は社会的な成功を願ったり、彼らのように有名人になってもらいたいとは考えておりません。
しかしながら彼らと同様様々な困難に打ち勝ちながらも、自分の人生を大切に、そして「主体的」に過ごして欲しいとそう切に願っております。
いよいよ明日に控えました元京都モンテッソーリ教師養成コース、コース長の岡山眞理子先生をお招きして対面での講演会。
こちらの講演会は大阪市天王寺区のご後援を受けどなたでもご参加いただけますので、是非ぜひ、皆様ご参加ください!!まだお申込み可能です!
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絵本の世界
秋‥実りの秋ですね。
公園では銀杏の実がたくさん落ちることから、その実りを感じることができます。
また、絵本では、今日は「いもほりバス」を紹介し、実りの秋を感じでいました。
この絵本はバスシリーズの1冊で、これまでに「いただきバス」「たなばたバス」「おつきみバス」と紹介してきました。
子どもたちの中には、以前に読んだのと同じだと気付いた子もいました。
この絵本の興味を引くところは、「バス」の言葉遊びがあるところです。
年長児は、その面白さに気付き、じっくり楽しむことができます。自分で言葉遊びをすることもできます。
年中児は、言葉のリズムを楽しみます。
年少児は、お話を楽しみます。
同じ絵本でも、吸収するポイントは違います。なので、絵本は同じものを何度読んでも、楽しむことができます。その日によって感じ方が違います。
季節の絵本ですので、来年はどのような気持ちで出会うのか、楽しみです。
10月14日(土)10:30から元京都モンテッソーリ教師養成コース、コース長の岡山眞理子先生をお招きして対面での講演会が次週の土曜日に控えております。
こちらの講演会は大阪市天王寺区のご後援を受けどなたでもご参加いただけますので、是非ぜひ、皆様ご参加ください!!
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レジリエンス
子ども達が大きくなっていく中で必要となる力の一つに"レジリエンス"というものがあります。
復元力とも訳されるのですが、何かにつまずいたり転んだりした時に、自分でもう一度立って歩き始められる力のことです。
つまり困難を乗り越えたり、上手く回避する能力のことです。
このレジリエンスの低さが近年では社会問題にもなっています。社会にでた途端に心を病んでしまったり、中には命を絶ってしまう人も増えているそうです。この力を育てるには、小さな失敗、小さな苦労を積み重ねた経験がとても大切です。葛藤を通して得た自律や自己コントロール力、そして我慢の力がレジリエンスに直結しているからです。発達の一歩先の活動を毎日積み重ねている高津学院の子ども達。自分の欲求と日々葛藤しているのがわかります。この繰り返しによってレジリエンスは必ず強くなります。
自分で立ち直る力。これは子ども達が大きくなっていく中でも、大人になってからも支えになるはずです。
大人に出来ることは、
失敗を許容できる環境を整えることと、「やってみよう!」「きっとできるよ」などの前向きな姿勢をもてる言葉掛けと、やっぱりやっぱり"信じて待つこと"、ですね。
10月14日(土)10:30から元京都モンテッソーリ教師養成コース、コース長の岡山眞理子先生をお招きして対面での講演会が次週の土曜日に控えております。
こちらの講演会は大阪市天王寺区のご後援を受けどなたでもご参加いただけますので、是非ぜひ、皆様ご参加ください!!
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気品と礼儀
モンテッソーリ教育の分野の中の1つに「気品と礼儀」という項目があります。
「どうぞ」や「ありがとう」、「活動を見てもいいですか?」とことわる活動や刃物の受け渡しや挨拶など。
当然させられるような活動ではありません。
子ども達が家庭から社会への第一歩となる幼児期に「社会性の発達」を見据えた活動が、様々な間接的な目的に入っています。
子ども達は個人としての知性や集中力を自らの力で伸長させながら、社会生活への準備を着々と進めています。
10月14日(土)10:30から元京都モンテッソーリ教師養成コース、コース長の岡山眞理子先生をお招きして対面での講演会が次週の土曜日に控えております。
こちらの講演会は大阪市天王寺区のご後援を受けどなたでもご参加いただけますので、是非ぜひ、皆様ご参加ください!!
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同じこと
子どもたちは、毎日同じ活動を繰り返すことから始まります。
生活そのものの中に秩序があります。安心があります。安心の中に心が満たされて、新しいことへの光を見出します。
毎日同じ絵を描いている、折り紙で同じものを折っている、同じお仕事をしている。など、大人は「また同じことしてる‥。」「別のことすればいいのに」と思うかもしれません。しかし子どもにとっては、「この活動がやりたい!手を使いたい!」という心の叫びがあります。
安心してお仕事ができる環境づくりは、大人ができる大切な役割の一つです。
子どもの笑顔や育ちのために、子どもがやりたいことを理解して、今何がしたいのかを見極めて、見守っていきたいですね。
10月14日(土)10:30から元京都モンテッソーリ教師養成コース、コース長の岡山眞理子先生をお招きして対面での講演会が次週の土曜日に控えております。
こちらの講演会は大阪市天王寺区のご後援を受けどなたでもご参加いただけますので、是非ぜひ、皆様ご参加ください!!
お申込みのリンクも貼っておきますね。
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