卒園
年長の子どもたちがたくましく成長した姿を見せ、小学校の課程に巣立って行きました。
幼かったあの小さな子どもたちは今、年下の皆に優しく、信頼され、教師も驚くほどに見せる器用さ、勤勉さ、そして探究心。
卒園前の日々、子どもたちは「卒園したくない」「ずっと幼稚園にいたい」ということも言っておりましが、「でも、小学校も楽しみ」「勉強するのも楽しそう」「新しい友だちとも遊びたい」と、頼もしい言葉も残しておりました。
どうか、彼らの今後の人生が主体的で平和的で困難を乗り越えることを楽しめる人生であってほしいと願います。
未来に恐れず、過去を振り返らず「今、ここ」を大切にしながら。
卒園おめでとう。
共同体感覚
先日、高津学院幼稚舎の保護者の皆様に向けて次年度の方針をお伝えするお話し会を行いました。
事務連絡も含め、あらためてモンテッソーリ教育の考え方や高津の子どもらの日常についてお話しさせていただいたのですが、皆様私の拙い話も最後まで聞いてくださり、本当に話しやすかったのを覚えています。
園舎の保護者の皆様の期待に添えられるようにできることはシンプルで、高津が常にモンテッソーリ教育本格実施園として、子どもたちのために「観察」と「環境を整える」大切さを忘れず研鑽を続け、スタッフ全員で、いや保護者の皆様も含めた皆で「協働」を推し進めることに尽きるのだと、身の引き締まる思いとなりました。
2025年度もさらに質を向上させていくべく、自分ができることを常に考え、試行錯誤しながらも子どもたちの小さな平和を守ることを信念に、走り続けていきたいとそう思える良い時間となりました。
再会
開園当初からお世話になっている制服屋さんの元社長さんに、上靴を買いに行った際、偶然お店におられ再会することができました。
その社長さんは私が全く何もない園舎の時から、社長自らが親身になってお話を聞いてくださり、快く取引にも応じて下さいました。
開園まもなく全く園児のいない厳しい園舎の状況の中でも「板倉さん、君はその辺の大きな園の雇われ園長とはわけが違うんやろ!」と叱咤激励して下さいました。
その言葉をいつも胸に、本物の幼児教育施設を目指し5年間走り抜いてまいりました。久しぶりにお会いし現在の園舎の様子をお伝えすると大変喜んでくださり、
「ええ顔になってきたなあ」と、とても嬉しいお言葉を頂戴しました。
このように開園当初からお付き合いの業者の方やそして関係者の方々に支えられて今がある。ということを忘れてはならないと、さらに身の引き締まる思いで会社を後にしました。
心ある言葉に支えられ、自分自身もそのようなバトンを繋いでいきたいとさらに力がある溢れてくる再会となり大変嬉しい時間となりました。
図鑑
年長さんが、虫の図鑑を見ながら、
「園長先生、この蚊めっちゃ怖いわー。」とお話をしにきてくれました。
私が「本当だね。でもこの蚊は夏に大阪でも見られるよ。」と会話していたところ、他の年長さんが「何で注射は刺されると痛いのに、蚊は刺されても痛くないんやろう?」と問いました。(私の中ではその後針の細さの話に展開されるのかなと思っておりました。)
すると年長さんは、
「刺されている事に気づかないからちゃう?注射は今から刺すよ。ってなるから!」と意識の方の切り口のお話でした。
確かに。
このように、いつも子どもらの自由な発想と考えに新たに気付かされ、会話の楽しさを見つけられる毎日です。
お話会
先週の金曜日には、恒例の園舎お話会を開催しました。
モンテッソーリ教師より子ども達の普段の様子から各年齢での成長、そして縦割りでの子ども達の関わりをお伝えしました。
園長からは「本当の学力とは?モンテッソーリチャイルドのその後」という題目でお話させていただきました。
学力の捉え方からモンテッソーリ教育における逸脱と正常化、そしてモンテッソーリチャイルドのその後を中心にお話をさせていただきました。
20名以上の殆どの保護者の方々にご参加いただき、最後は子ども達を信じて待つことが何より大切だといことを共に確認でき、大変有意義な会となりました。
今後もお話会を通して、園舎と保護者の皆様を繋ぎ、モンテッソーリ教育についての考え方を共有し、共に考え、皆が笑顔になれる会を計画していきたいと思います。
小学校の先生との交流
先日、教員時代からずっと交流のある先生方と懇談する機会がありました。
教員の働く環境も少しずつ改善されており、定時に帰れる事もあるそうです。しかし、結構学校にもよるみたいで、やはり校長、教頭のマンパワーによるものも以前大きいようです。
その中には、1年生の担任をされてる先生もおられました。小1までにつけておいてほしい力を尋ねてみると、ひらがなが書ける、足し算ができる。という学習としての「できること」ではなく、やはり「話を聴くことができる。」担任は35人程度の人数をほぼ1人でみているので、その辺りを保育園や幼稚園とは違った形で理解して欲しいとの事でした。
モンテッソーリ教育を受けた子ども達は毎日、「自分で決める」を繰り返しております。そして、縦割りや信頼できる教師と共に過ごすことで、「環境」や「大人」そして友人を信頼することができる思います。
だからこそ「話を聞いて、行う。」ということは簡単にできるのだと思います。現に年長さん達の習い事の際に当園保護者の方から喜んでいただけるのは、先生の話を聴くことができる。という所です。それは高津学院幼稚舎の子どもらの強みであると考えます。なぜ話を聞くことができるのか、それは、「聞いてもらっているから」です。我々モンテッソーリ教師は子どもが話しかけてくれるとチャンス!とばかりにお話や出来事の広がりをみつけて「語彙の拡充」を目指します。そうする事で「貴方のお話は聞くに値するのですよ。たくさん話をしてね。」という態度を目を向け、心を向けて聴くよう訓練されています。
現役の小学校の先生や何十年も小学校の先生をされて来た先生方との交流の中で見えてくることは幼少期にどれだけ「主体的に自らの人生を形成する素地を作るか」に尽きるのだと感じました。
結局、「何かができる」という事は横と比べて大人が安心したいからなのだと親にとしての立場でも余計に痛感しますし、共感できます。だからこそ、目の前にいる子ども達が毎日笑顔で探究している姿を見ながら、更に信頼できるモンテッソーリ教師達と協働しながら、「環境」をさらに良いものにしていこうと考える日々です。
無料体験再開!!
高津学院幼稚舎は、モンテッソーリ教育本格実施園として5年目を迎えました。
おかげさまで、2024年度は満席の為、現在無料体験をストップさせていただいており、誠に申し訳ございません。
2024年10月1日より、2025年4月以降ご入園いただける為の無料体験を再開いたします。
対象年齢は、2022年4月以降にお生まれになられたお子様で、2歳6ヶ月以上からのお申込みとなっております。
当園は次年度も10名以下の若干名の募集となります。
モンテッソーリ教育に少しでもご興味のある方、そしてお子様の幼児期を何より大切に思われる保護者の皆様、何卒ご体験のご準備とお早めのお申込みの程よろしくお願い申し上げます。
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