モンテッソーリ教育全国大会
去る8月4日(金)愛知県は豊橋にて行われましたモンテッソーリ教育の全国大会にて発表をさせて頂いてまいりました。
題材は「日本の初等教育からみたモンテッソーリ教育の有効性」です。
一昨年の高知大会から発表からさらに深掘りした内容となります。
当園の子ども達のような、幼児期にモンテッソーリ教育を受けた子ども達の殆どが日本の学習指導要領に基づいた小学校の教科教育に進みます。
幼児期に自ら主体的に行った様々なモンテッソーリの「おしごと」と呼ばれる活動。
それがその後の日本の小学校の教科教育に充分に活用できる事。その蓋然性における関連とその有効性を元小学校教員である園舎代表が学会で発表させて頂きました。
高津学院幼稚舎の子ども達が小学校以降、そしてその先の人生をも主体的に歩んでいけるよう、そして「今、ここ。」を大切にまた、更に研究と修養を続けてまいりたいと思います。
嬉しかったこと
キャンプ開け、サマースクール最終週となった今週。
私たちは変わらず子ども達との生活を続けております。
夏休みに入り、人数こそ少し少なくなりましたが、子ども達の主体的な活動は止まりません。
その中でもモンテッソーリである先生方は自らの研鑽の為に、キャンプの疲れ切った次の日においてもご自身でモンテッソーリの教育の研修を受けられ、昨日、今日とすぐに子ども達にフィードバックしてくれています。
また、ある先生は、少しお約束がまだわかりずらい2歳児さんに、戸外遊び前「○○くん、あと3つだよ。外に行くからね。」と声掛けをさせておられ、それをすっと聞き入れ守ってくれたことに、彼の成長に、喜びを感じておられました。
こんな大人に囲まれた子ども達は幸せであると思います。
私はどうでしょうか。20年も人生の先輩の方々がこのように日々子ども達と向き合われる中、挑戦と研鑽を続けたいと全国大会の発表を準備します。
大切な子ども達や保護者の皆様、先生方がいるということを忘れずに。
ご入園枠について(締切間近)
現在登園では21名の子ども達が在籍しております。
(8月に1名ご入園決定)
当園ではモンテッソーリ教育の質を担保していくため、25名程度の定員にて募集を締め切らせて頂く予定です。
現在は全体として残り3枠程度となっており、
7月 空き枠なし
8月 空き枠なし
9月以降 随時体験入園も含め3名程度にて締め切りとなります。
当園では、お子様が2歳6カ月になられた月からのご入園が可能となり、毎月若干名でのご入園の枠となっており、昨年度より拡充しております予約入園枠も締切間近となっております。
園舎に体験やご入園をご検討の際はできるだけ早めのご相談を頂きます様お願い申し上げます。
失敗から学ぶこと
人生を幸せに生きるには「間違えたっていい、失敗してもいい」と思えることも大切です。
他人の失敗はもちろん、自分の失敗を許し、受け止められる人になるには、間違う経験、失敗する経験がたくさん必要です。失敗の中には、どうすれば良いかという答えが必ずあるからです。
子どもたちは世の中の全てを学んでいる真っ最中。失敗したときこそ、この答えを探し出します。誰もが生まれ持った「自分でじぶんを育てる力」を発揮します。
失敗を自覚している子どもには、大人にどうしてこうなったんだ、と考えさせられたり咎められる必要は全くありません。何度もやり直すチャンスさえあればどんどん間違えなくなっていくものなのです。
人間は誰しも失敗するし、教師も間違えることはあります。
失敗しても大丈夫。なんだってやり直すことができる。壊れたものは直せばいい。ただ、次に失敗しないためにはどうすればいいのか、それを自身の経験と気付きから幼児期に知っている子どもたちは、生きる力が強いのだと思います。
指先の洗練
ある2歳児さんの指先のお話です。
子どもたちは、毎日生活する中で、いろいろなことを習得していくと、度々お話しさせていただいています。
つまむこともでき、ビーズ通しも上手にできます。多くの活動で、指先を繊細に動かすことは、できるようにはなってきていました。
そして、今日は紙を1枚だけ取る場面で、素晴らしい指先の動きに出会いました。
10枚以上重なっている束から、1枚を抜き取ろうとしましたが、それは2枚でした。一度つまんで、厚さに多いと気がついたようです。次に親指と人差し指を巧みにずらし、2枚の重なりに、隙間を開けることができました。
そして、1枚だけを抜き取ることに成功しました。
日常生活の練習と、感覚分野が総合的に合わさって、このような動作ができるようになります。
この世に命を受けて2年と数ヶ月で、このように成長を遂げる子どもの内在する力に、改めて感動することができる瞬間でした。
この力を使い、更に文字や数や文化の世界でも、多くの経験や発見を繰り返していく幼児期、この大切な時を、高津学院幼稚舎の友だちと過ごし、喜びを感じてほしいと願っています。
「見る」ということ
まわりの子があれこれと活動するなか、じーーーっとほかの子を見ているだけで1日を過ごす子どももいます。
大人としては心配になるかもしれません。
でも大丈夫。
これは子どもが発達していく上でとてもとても大切な"見て学ぶ時期" なのです。
その期間が長い子もいれば 短い子もいます。
ダムのように じぶんのなかにたくさんの情報をためている時期。
知識としてとらえたものが十分にため込まれると、その子の内側からしぜんにに自分でやってみたい!と思う時期が必ずきます。
本人の興味が芽生えたその時が、子どもがグーンと伸びるタイミングです。
その子の興味がしっかりと満たされる活動を用意してあげたいと思います。
小さな先生
雨の日となった昨日は、1日をお部屋の中で過ごしました。
最近はプレさんが増えてきて、年少さんは"やっと僕たちの番!"と言わんばかりに一生懸命お世話をしてくれています。
今までやってもらってきたことを、今度はやってあげる番になったのです。
手取り足取り教えてあげたり、側について心配そうに見守る姿はとても頼もしく感じます。
お手伝いと言いつつ、きっとまだまだ手を出しすぎる姿もたくさんありますが、それもみんなが通る道。
温かく見守りたいと思います。
何かを教える側にも学びがあるのは、子どもも教師も同じだなぁなんて小さな先生たちを見て思った1日でした。
「書く」ための準備
日常生活の活動や、感覚教具を使った活動を通して、手をたくさん使って活動している子どもたちは、指先が洗練され、器用に使えるようになっています。「書く」ための準備ができていると言えるでしょう。
指先や腕、目を使った微細運動の能力が本当に備わってくるのは、およそ2歳から5歳と言われています。
この時期の子どもは、手を使いたくてしかたがなく、使えば使うほど身体の機能が成長し、自分の思う通りに使えるようになります。
それに伴って、言語活動である「書く」ことも楽しくなります。
しかし、これは個人差がもちろんあります。
「書く」ための準備ができていても、他のことにエネルギーを注ぎ、興味を持つまでに時間がかかることもあります。
近くで見ていて、焦ることもあるかもしれません。私たち大人ができることは、「子どもを信じ待つこと」です。
大人にとっても試練かもしれません。
そんな試練に強い大人でありたいです。
体験児を迎え、子どもたちからは優しさが溢れています。どうしたら助けてあげられるかと、考えているようです。
そんな子どもたちの平穏な生活が、今日も流れる1日でした。
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