新年度初登園
今日から新年度の初登園となります。それと共に新たに3名の年少児さんが入園式してくれました。
保護者の皆様のご協力もあり、はじめは戸惑ったり、泣いてしまったりする場面があったものの、驚く程に新入園の子ども達はすぐ切り替え、活動をスタートしてくれております。
やはり、子ども達の持つ「力」を感じずにはいられません。
また、周囲の子ども達も優しい心で新入園児さんを受け入れてくれていることも嬉しく思います。
卒園児さん達がいないのはとても寂しいですが、また新たな風を新入園児さんが吹かしてくれると確信しております。
子ども達の自由選択活動を午前中にしっかりと担保し、子ども達の「自立」を願い環境を整え続けていきたいと思います。
2023年度スタート
新年度がスタートしました。
街中には新たな社会人と思われる若者を見かけます。
皆、大きな希望と少しの不安を胸に職場に向かわれているのだと思います。
「誰にでも初めての事がある」
高津学院幼稚舎では2019年に開園して以来1期生の卒園児を無事送り出す事ができました。
モンテッソーリ教育本格実施園として、全くのゼロからのスタート。様々な事を乗り越えながら、子ども達の「今、ここ」、保護者の皆様、そして職員の誰もが「笑顔」になれる事を大切に一生懸命に毎日を取り組む事だけを考えて突き進んできました。
お陰様で今年度は新たに7名の新年少児さんと4名の新プレさんをお迎えする事が決まっております。
今後もしっかりと子ども達の「今、ここ」即ち毎日を大切に、新社会人や新入学の方々と同じよう「初心」を忘れる事なく、研鑽を続け、邁進してまいりたいと存じます。
お話会
先週の金曜日には恒例の「お話会」をさせて頂きました。
園長からは「モンテッソーリ教育における環境設定」、モンテッソーリ教師からは「モンテッソーリ教育の数教育」についてのお話を。
会の後には、卒園を迎える年長さんの保護者の皆様に元小学校教員の園長から、小学校生活に向けて、家庭での生活や子ども達へどう支援していくか等、様々なお話をさせて頂きました。
保護者の皆様は本当に熱心にお聴き下さり、お子様の普段生活されてるモンテッソーリ教育の環境や数分野について大変興味を持ってお聴き下さりました。
今後も気軽に参加できる会を続けていきたいと思います。
数教育
人間の性質には「数学的に考えたい」という傾向があるとモンテッソーリ教育では捉えています。
そのような「人間としての傾向性」からなる活動や教具がモンテッソーリ教育の教室には整っています。
なぜ、元々人間の性質としてある数学的精神は失われていってしまうのでしょうか?
それは、やはり数に対する「始まり」が肝心であると思います。
突然、数字を見せられて計算させられたり、暗算させられたりしても、子ども達は「数」の楽しさ、美しさに出会う事はありません。
自ら興味、関心を持った時にそれを逃さないモンテッソーリ教師と教具が整っており、まずは「具体物」を操作することから。それからたくさんの具体物の操作を繰り返した後、少しずつ時間をかけて、便利で抽象的な「数字」というものを獲得していきます。
当然、子ども達は「数」を獲得しているなんて自認はありません。
楽しみながら、先生と、1人で、そして友だちと。難なく大きな桁の計算や繰り上がりや繰り下がりまで獲得していきます。
幼児期にこの活動を通して、子ども達は「数」を愛するようになり、「算数」嫌いとは程遠い生活を送るようになります。
シンプルなこの考え方が何より大切な事なのだと日々、感じております。
有料体験のお知らせ
お陰様で2月は無料体験や説明会も含め多くのお問い合わせを頂戴しました。
現在、年長さんの卒園後の4月からも定員間近となる状況でございます。
有料体験についても3月4月は満席でキャンセル待ちとなり、5月も若干名の方のご案内にとなります。
この場を借りて、保護者の皆様の多くのお問い合わせからのご質問にお答えさせて頂きます。
①個別説明会やご見学についてはお子様の年齢が2歳半に達していなくても、いつでもご案内可能です。
②無料体験はお子様が2歳6ヵ月になれれる月からお受付が可能です。
③1ヶ月の有料体験は原則無料体験をされてから4週間のイメージですので空き状況により月の途中からも可能です。
(ご入園は無料体験後でも可能です。有料体験は慣らし保育がございます。)
これからもモンテッソーリ教育本格実施園として、子ども達、保護者の皆様、職員の皆の笑顔を大切に研鑽を続けて参ります。
またご不明な点やご質問等ございましたら、いつでもお気軽にお声かけ下さい。
子ども達の願い
子どもたちは"ちょっとムズカシイ"が大好きです。
それはより良くなりたい、もっと出来るようになりたい、上手になりたいという人間が持つ特有の、生命エネルギーが子どもの内に溢れているからです。
しかし"難しすぎる"と子どもは手を出しません。自分でまだ早い、と分かっているからです。
だからこそ、私たちは毎日の活動の中に一人ひとりにとっての"ちょっとムズカシイ"を準備しています。
同じ活動でも年長さんと年中さん、年少さんではこだわるポイントが違います。
自分で挑戦することを選ぶ力があるからこそ、子どもたちはできることが日々増えていくのです。
今日もまた一歩、子どもたちが進む瞬間に立ち会えた事を心から嬉しく思っています。
月曜日
月曜日は、子どもが身支度を済ませてからおしごとに向かうスピードが 特別に速い気がします。待ってました、と言わんばかりです。
休日の楽しかった出来事を聞かせてくれたかと思ったら、満足した様にそれぞれがやりたいことを自分で見つけて机に向かっています。
先週末の記憶がしっかり残っていて、迷わず続きを手に取る子もいます。
当園ではよくある光景ですが、自己選択が出来ることは当たり前ではありません。
自分で決める経験の積み重ねがあるからこそ、意志を持って選び、取り組み、集中することができるのです。
今週も子どもたちがやりたいことがしっかりとある環境を準備して、自己選択の繰り返しの中で自分をつくっていって欲しいと思います。
信じて待つこと
子どもには3つの成長があります。
からだ・ちしき・こころ の3つです。
ちいさな子どもは生まれてからというもの、顔つきはどんどん変わり、体もあっというまに大きくなっていきますよね。
ことばが話せるようになり、かずも数えられるようになり、色々なことをよく理解できるようになります。
「からだ」と「ちしき」の発達は目に見えやすく、おとなも意識的にその成長を見ようとします。
でも「こころ」の発達はなかなか目に見えません。
たくさん育っていても、ちょっとしか育っていなくても、周りからは気づきにくい部分です。
家を建てるときの土台、
草や木の根っこ、
どちらも目に見えないけれど、いちばん大事な部分。その他より何倍も時間をかけて丁寧につくられます。
「こころ」も同じです。
目に見えないからこそ、心が育つために必要な愛情をたくさん注ぎ、時間をかけて大切に大切に成長をお手伝いする必要があります。
大人に出来ることは、線引きをしっかり示した上で、子どもをしっかり受け止めること。そしてありったけの愛を伝え続け、子ども自身のペースで育っていくことを 信じて待つこと…。これに尽きるかもしれませんね。
大人と子ども
マリア・モンテッソーリは、子どもを正しく理解するためには「大人と子どもは違う」ことをまず認識することが大切であると考えました。
大人と子どもは身体の形やバランスをはじめ、行動の目的や価値観などにも大きな違いがあります。
例えば「歩く」ということでも、大人は目的地へ行くために歩きますが、子どもは「歩く」ことそのものを目的としています。目的地に着くことは目指していません。
大人はその違いを理解していないと、子どもに無理な要求を押し付けたり、育つ力を邪魔してしまったりします。
また、子どもは自分の言いたいことを充分に表現できません。だからこそ、大人は子どもの行動をじっくりと観察し、今その子に何が必要なのかを読み取り、援助する方法を探らなければなりません。
高津学院幼稚舎では、一人ひとりに注目し、今何が必要かを考えて、日々準備をしています。だからこそ、満足して終えた時の笑顔が輝きます。そんな豊かな心が育つ場所でありたいと、願っています。
ありのまま
6歳までの子どもたちが「あなたはあなたで良いんだよ」と、周りの大人から無条件にありのままを認めてもらう経験はとても大切です。
それは言葉で伝えることも大切ですが、子どもからの問い掛けに対する反応ひとつでも伝えられます。
今まさに「みて!」「じゃーん!」「できた!」「描けた!」と、なんでも共有してくれる時期の子どもたち。
その一言に対して過度な反応は必要ないけれど、「描けたね」「できたね」などの反応や、「嬉しいね」「ここの色づかいが好きだなぁ」と言葉で共感することで、子どもは受け入れてもらえた、と感じることができます。
この繰り返しによって、子どもの中に自分の存在がここにあって良いんだ!と確信していく力(自己肯定感)がつき、それはこの先ずーっとずっと続く人生を、自分で生きる力なのです。
来てくれる時はこちらのタイミングなんてお構いなし!の子どもたちですが...目を合わせて心を通わせられる時間は案外貴重かもしれないな、と子ども達の成長の速さを感じながら思った日でした。
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