優しい年長さん
新年度になり、新年少児さんや新プレさん達が入園し、園舎には20名の子ども達が新たなメンバーと共に過ごしております。
その中で振る舞いがわからず、そしてお母さんとの別れを惜しみ泣いてしまう新入園児さんも当然見られます。
そこで、最年長となった年長さん、2年間通っている年中さんの優しさが際立っています。
立ってお友だちの活動を見ている小さい子にそっと椅子を持って来てあげる年長さん。泣いていたら、「どうしたの?大丈夫だよ。」と声をかけ、ぎゅっと抱きしめてティッシュを差し出してあげる年中さん。
自分の活動をバラバラにされても、怒らずに「○○くん。だめだよ。やめてね。」とそっと遮る手。戸外活動で靴を履かせてあげても、その後手を繋がない!と言われても嫌な顔せずに黙って手を引く姿。
皆、「まだ来たばかりだからね。」と本当に大人の私達がはっとするぐらい優しい顔で私達に話しをしてくれます。
そう言えば、彼らも卒園した大きいお友だちに支えられていたのだと。
このような本当の意味での「優しさ」と「平和」の連鎖が続いていき、今、たくさん優しく接して貰っている小さな子らがまだ見ぬこれから入る年下のお友だちに同じように接してくれるであろう事、本当に嬉しく思っております。
2023年度入園式
2023年4月7日金曜日、高津学院幼稚舎の入園式を無事に終えることができました。
今年は6名の新年少児と5名のプレ新入園さんをお迎えすることができました。
早速新年少児さんたちは、園舎の環境に馴染み少しずつ「自分の居場所」として認識してくれ、主体的な活動を始めております。
今日の入園式では全員元気に教師からの名前の呼びかけにお返事することができました。
子ども達の持つ力、そして保護者の皆様に支えて頂きながら、「自由」と「平和」を大切に共にお子様の成長を見守らせて頂きたいと思います。
そして何よりプロフェッショナルな先生方それぞれのお力を信じて。
許されること
慣らし保育2日目の新入園児の子ども達が園舎に入って暫くするとすぐに泣き止み、落ち着いて活動に入ってくれています。
この具体的な理由はなんだろうとモンテッソーリ教師と話し合いました。
それは、以下の理由が考えられると思います。
・「泣く」というそのものが許容されていること
(その気持ちをそのままに受け止めてあげられる事)
・縦割り教室による在園児の関わり方
(泣いている時に無理に関わらず、落ち着いたら少しずつ話しかけたり、寄り添う姿)
在園児達もそれを「経験」し、また、今、新しい環境に頑張って入ろうとする3人の子ども達も次の子ども達へ同じように応対できることを信じております。
「許容」と「平和」の連なりをこの小さな教室で紡いでいってほしいと願います。
新年度初登園
今日から新年度の初登園となります。それと共に新たに3名の年少児さんが入園式してくれました。
保護者の皆様のご協力もあり、はじめは戸惑ったり、泣いてしまったりする場面があったものの、驚く程に新入園の子ども達はすぐ切り替え、活動をスタートしてくれております。
やはり、子ども達の持つ「力」を感じずにはいられません。
また、周囲の子ども達も優しい心で新入園児さんを受け入れてくれていることも嬉しく思います。
卒園児さん達がいないのはとても寂しいですが、また新たな風を新入園児さんが吹かしてくれると確信しております。
子ども達の自由選択活動を午前中にしっかりと担保し、子ども達の「自立」を願い環境を整え続けていきたいと思います。
2023年度スタート
新年度がスタートしました。
街中には新たな社会人と思われる若者を見かけます。
皆、大きな希望と少しの不安を胸に職場に向かわれているのだと思います。
「誰にでも初めての事がある」
高津学院幼稚舎では2019年に開園して以来1期生の卒園児を無事送り出す事ができました。
モンテッソーリ教育本格実施園として、全くのゼロからのスタート。様々な事を乗り越えながら、子ども達の「今、ここ」、保護者の皆様、そして職員の誰もが「笑顔」になれる事を大切に一生懸命に毎日を取り組む事だけを考えて突き進んできました。
お陰様で今年度は新たに7名の新年少児さんと4名の新プレさんをお迎えする事が決まっております。
今後もしっかりと子ども達の「今、ここ」即ち毎日を大切に、新社会人や新入学の方々と同じよう「初心」を忘れる事なく、研鑽を続け、邁進してまいりたいと存じます。
お話会
先週の金曜日には恒例の「お話会」をさせて頂きました。
園長からは「モンテッソーリ教育における環境設定」、モンテッソーリ教師からは「モンテッソーリ教育の数教育」についてのお話を。
会の後には、卒園を迎える年長さんの保護者の皆様に元小学校教員の園長から、小学校生活に向けて、家庭での生活や子ども達へどう支援していくか等、様々なお話をさせて頂きました。
保護者の皆様は本当に熱心にお聴き下さり、お子様の普段生活されてるモンテッソーリ教育の環境や数分野について大変興味を持ってお聴き下さりました。
今後も気軽に参加できる会を続けていきたいと思います。
数教育
人間の性質には「数学的に考えたい」という傾向があるとモンテッソーリ教育では捉えています。
そのような「人間としての傾向性」からなる活動や教具がモンテッソーリ教育の教室には整っています。
なぜ、元々人間の性質としてある数学的精神は失われていってしまうのでしょうか?
それは、やはり数に対する「始まり」が肝心であると思います。
突然、数字を見せられて計算させられたり、暗算させられたりしても、子ども達は「数」の楽しさ、美しさに出会う事はありません。
自ら興味、関心を持った時にそれを逃さないモンテッソーリ教師と教具が整っており、まずは「具体物」を操作することから。それからたくさんの具体物の操作を繰り返した後、少しずつ時間をかけて、便利で抽象的な「数字」というものを獲得していきます。
当然、子ども達は「数」を獲得しているなんて自認はありません。
楽しみながら、先生と、1人で、そして友だちと。難なく大きな桁の計算や繰り上がりや繰り下がりまで獲得していきます。
幼児期にこの活動を通して、子ども達は「数」を愛するようになり、「算数」嫌いとは程遠い生活を送るようになります。
シンプルなこの考え方が何より大切な事なのだと日々、感じております。
有料体験のお知らせ
お陰様で2月は無料体験や説明会も含め多くのお問い合わせを頂戴しました。
現在、年長さんの卒園後の4月からも定員間近となる状況でございます。
有料体験についても3月4月は満席でキャンセル待ちとなり、5月も若干名の方のご案内にとなります。
この場を借りて、保護者の皆様の多くのお問い合わせからのご質問にお答えさせて頂きます。
①個別説明会やご見学についてはお子様の年齢が2歳半に達していなくても、いつでもご案内可能です。
②無料体験はお子様が2歳6ヵ月になれれる月からお受付が可能です。
③1ヶ月の有料体験は原則無料体験をされてから4週間のイメージですので空き状況により月の途中からも可能です。
(ご入園は無料体験後でも可能です。有料体験は慣らし保育がございます。)
これからもモンテッソーリ教育本格実施園として、子ども達、保護者の皆様、職員の皆の笑顔を大切に研鑽を続けて参ります。
またご不明な点やご質問等ございましたら、いつでもお気軽にお声かけ下さい。
子ども達の願い
子どもたちは"ちょっとムズカシイ"が大好きです。
それはより良くなりたい、もっと出来るようになりたい、上手になりたいという人間が持つ特有の、生命エネルギーが子どもの内に溢れているからです。
しかし"難しすぎる"と子どもは手を出しません。自分でまだ早い、と分かっているからです。
だからこそ、私たちは毎日の活動の中に一人ひとりにとっての"ちょっとムズカシイ"を準備しています。
同じ活動でも年長さんと年中さん、年少さんではこだわるポイントが違います。
自分で挑戦することを選ぶ力があるからこそ、子どもたちはできることが日々増えていくのです。
今日もまた一歩、子どもたちが進む瞬間に立ち会えた事を心から嬉しく思っています。
その他の記事...