月曜日
月曜日は、子どもが身支度を済ませてからおしごとに向かうスピードが 特別に速い気がします。待ってました、と言わんばかりです。
休日の楽しかった出来事を聞かせてくれたかと思ったら、満足した様にそれぞれがやりたいことを自分で見つけて机に向かっています。
先週末の記憶がしっかり残っていて、迷わず続きを手に取る子もいます。
当園ではよくある光景ですが、自己選択が出来ることは当たり前ではありません。
自分で決める経験の積み重ねがあるからこそ、意志を持って選び、取り組み、集中することができるのです。
今週も子どもたちがやりたいことがしっかりとある環境を準備して、自己選択の繰り返しの中で自分をつくっていって欲しいと思います。
信じて待つこと
子どもには3つの成長があります。
からだ・ちしき・こころ の3つです。
ちいさな子どもは生まれてからというもの、顔つきはどんどん変わり、体もあっというまに大きくなっていきますよね。
ことばが話せるようになり、かずも数えられるようになり、色々なことをよく理解できるようになります。
「からだ」と「ちしき」の発達は目に見えやすく、おとなも意識的にその成長を見ようとします。
でも「こころ」の発達はなかなか目に見えません。
たくさん育っていても、ちょっとしか育っていなくても、周りからは気づきにくい部分です。
家を建てるときの土台、
草や木の根っこ、
どちらも目に見えないけれど、いちばん大事な部分。その他より何倍も時間をかけて丁寧につくられます。
「こころ」も同じです。
目に見えないからこそ、心が育つために必要な愛情をたくさん注ぎ、時間をかけて大切に大切に成長をお手伝いする必要があります。
大人に出来ることは、線引きをしっかり示した上で、子どもをしっかり受け止めること。そしてありったけの愛を伝え続け、子ども自身のペースで育っていくことを 信じて待つこと…。これに尽きるかもしれませんね。
大人と子ども
マリア・モンテッソーリは、子どもを正しく理解するためには「大人と子どもは違う」ことをまず認識することが大切であると考えました。
大人と子どもは身体の形やバランスをはじめ、行動の目的や価値観などにも大きな違いがあります。
例えば「歩く」ということでも、大人は目的地へ行くために歩きますが、子どもは「歩く」ことそのものを目的としています。目的地に着くことは目指していません。
大人はその違いを理解していないと、子どもに無理な要求を押し付けたり、育つ力を邪魔してしまったりします。
また、子どもは自分の言いたいことを充分に表現できません。だからこそ、大人は子どもの行動をじっくりと観察し、今その子に何が必要なのかを読み取り、援助する方法を探らなければなりません。
高津学院幼稚舎では、一人ひとりに注目し、今何が必要かを考えて、日々準備をしています。だからこそ、満足して終えた時の笑顔が輝きます。そんな豊かな心が育つ場所でありたいと、願っています。
ありのまま
6歳までの子どもたちが「あなたはあなたで良いんだよ」と、周りの大人から無条件にありのままを認めてもらう経験はとても大切です。
それは言葉で伝えることも大切ですが、子どもからの問い掛けに対する反応ひとつでも伝えられます。
今まさに「みて!」「じゃーん!」「できた!」「描けた!」と、なんでも共有してくれる時期の子どもたち。
その一言に対して過度な反応は必要ないけれど、「描けたね」「できたね」などの反応や、「嬉しいね」「ここの色づかいが好きだなぁ」と言葉で共感することで、子どもは受け入れてもらえた、と感じることができます。
この繰り返しによって、子どもの中に自分の存在がここにあって良いんだ!と確信していく力(自己肯定感)がつき、それはこの先ずーっとずっと続く人生を、自分で生きる力なのです。
来てくれる時はこちらのタイミングなんてお構いなし!の子どもたちですが...目を合わせて心を通わせられる時間は案外貴重かもしれないな、と子ども達の成長の速さを感じながら思った日でした。
正直に
年長さんが折り紙の分厚い本の1ページが破れてしまった事を伝えに来てくれました。
見てみると他のページが破れてしまっていたので起こってしまった様子。よくある事です。
その年長さんには、来年度、小学校に入った時に同じようにノートを破ってしまうと、ノートは糸で繋がっているから他のページも今日のように破れてしまうから気をつけようね。という話をするまでに至りました。
(もちろん、その子はテープで本を修繕してくれていました。)
この年長さんには、きちんとお話をすれば大丈夫だという事が染みついているからこそすぐに相談しに来てたのだと思っています。
黙って本を閉じて直しても良かったのですから。
このような子ども達の心の成長がとても嬉しい、日常の一幕でした。
大切なこと
昨日、朝の会の際、ぐんぐんと上達していく製作と共に、折り紙やセロテープなどの資源の大切さについて子ども達に話をしました。
ある年中児さんが「紙は木からできてるから大切にしないといけないと思う。」
年長児さんが「限りがあるからねー。」と言ってくれました。
また朝は雨が降っていたのですが、昼からは快晴となり、「外が晴れて良かったね」という話をしていると、またある年中児さんが「朝の会の時にみんなでにじ(歌詞が雨あがりに虹がかかる内容の歌です)を唄ったから晴れたんだよ!きっと!」と、また他の子が「歌声がきれいだったからお日様に届いたんだね。」と言ってくれました。
子ども達との何気ない会話の中になんだかほっこりする、心が洗われるようなやりとりの瞬間でした。
文化としてのサッカーW杯
当園にもサッカーワールドカップの興味・関心の波が来ております。
子ども達は、日本はもちろんのこと、世界の出場国の国旗や選手など、様々な事に興味を持っています。
ある園児さんは、「星取り表を作る!」や他の子は、「今日は日本の応援グッズを作るんだー。」等それぞれで楽しんでいるようです。
4年に1度のスポーツの祭典を文化として捉え、モンテッソーリ教育の活動にある地球儀や大陸のパズルに触れ、世界の国々をしるきっかけを共に楽しんでくれているようです。
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