モンテッソーリのおしごと紹介します⑩
本日は「手を洗う」おしごとになります。
洗い桶の中で石鹸を使って手を洗うおしごと。
正しい手の洗い方(医療現場と同じ手順)を知ることで手を清潔に保ちます。
洗い桶の中で手を洗うので汚れがはっきりと見えて自分の手の汚れが驚くほどわかります。
(手を洗うことの意味を知ります。)
また、水の飛び散り・はね方・濡れることを知ります。(これを知らずにすると、小学校で手洗いから帰ってくると服がびちゃびちゃになって戻ってくる子どもがいました。)
しっかりと水の扱いに慣れておくことで、手を洗うことの手順、意味を理解していますから、外遊びの後や食事前にも自分で丁寧に手を洗うことができます。
また、この先の机洗いやタオル絞りのおしごとの手順にも同じ行程が入ることにも気づくことができ、水への興味が満たされていきます。
特に2歳児をみているとお水のおしごとの好きなこと。ずっとお水を触るおしごとをしている園児も見かけます。
感謝
先日、以前このブログでも紹介した、私が教員時代に大変お世話になった、N先生から郵便が届きました。
それは、その先生がご退職後、現在「教育」についての文章をまとめられているすべてのアーカイブスと、とても短いけれど、本当に胸の熱くなる激励のお手紙でした。
教員時代から多くのことを先生から学び、今もなお共に「教育」のことについて考えを共有させて頂けることは本当に嬉しいことです。
今、大きな何かに支えられているような感覚があります。それは、先生のお言葉や、家族、園舎スタッフ、子どもたち、保護者の方々。
多難な園舎の立ち上げではありますが、「教育のプロフェッショナル」としての思いを抱き、信念を貫きたいと思います。
どんな時も学ぶことを忘れず、大学院時代の恩師に言われ続けた「研究者の目を持った実践者であり、実践者の目を持った研究者であり続けなさい。」の言葉を大切に、日々を感謝しながら、実践と研究を繰り返してまいります。
N先生、本当にありがとうございました。
モンテッソーリのおしごと紹介します⑨
今回は「掃く」おしごと。
ほうきと塵取りを使って、ごみを集めて掃除をするおしごとにです。
これももちろん、子どもサイズの本物のほうきと塵取りを使います。
このお仕事では、ほうきの持ち方や塵取りの使い方を知り、掃除をするときの手順を理解し、自分でできるようになります。
(方法としては自分で決めた1か所にごみを集めてから、塵取りに掃き入れます。)
自分自身で清潔な環境を整えられるようになることで自立・自尊心を育みます
また、手順を踏んでお仕事の流れをつかむことで数学的頭脳が育ちます。
こちらも小学校に入ると必ず、これまでにやって来たか、来てないかの差がわかる活動になります。
単純で簡単なおしごとですが、自分自身で掃除ができ、身の回りを清潔にすることの気持ちよさを理解するのはとても大切なことではないでしょうか。
モンテッソーリ教育講演会 天王寺区後援決定のお知らせ
7月13日(土)に行われます、弊園でのモンテッソーリ教育特別講演会につきまして、天王寺区のご後援を頂くことが決定いたしました。
それに伴いまして、天王寺区役所内の案内の他、地下鉄天王寺駅(地下鉄谷町線から近鉄線ハルカスやキューズもーるに続く長いコンコース改札外)や地下鉄四天王寺前夕陽丘駅(2番出口出たところ)、谷町9丁目駅(近鉄上本町駅これも長いコンコース)の天王寺区役所からのお知らせにポスターを掲示させていただいております。
(区役所の係の皆様迅速なご対応誠にありがとうがございました!!)
是非、この機会に弊園にお越し頂き、長年モンテッソーリ教育に携わられたプロの先生から「モンテッソーリ教育」についてのお話を聞いていただければと存じます。
お申込みはこちらからも可能です。
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モンテッソーリのおしごと紹介します⑧
本日は、織り機のおしごと。
織り機を使って毛糸を編むおしごとです。
線と線の間を、上下に交互に通して編み上げます。これを繰り返すことで形ができてくる面白さを味わうことができます。
また、布は糸からできているということを知ります。
考えながら、手先の力を調整するために、集中力や書くための準備となります。
完成まで少し時間がかかるおしごとですので、達成感や忍耐力をつけ思い通りの作品ができれば、自己肯定感が感じられるようになります。
小学校の教員時代、「図画工作」等の授業で子どもたちは、自分の作品がうまくできるようになると、作品をとても大切にします。ここまで導くのが教師の腕のみせどころだと考えます。
方法を提示して、自分が上手にできるようになることを手伝ってあげることが大切だと考えます。
モンテッソーリのおしごと紹介します⑦
モンテッソーリお仕事紹介します。
教は「並べる」おしごと。線に沿っておはじきを並べます。
線の上に並べ終えると、形ができ、点が集まることによって線になるということを知ることができます。
物を整列させることにより、秩序に対する好奇心や欲求を満たします。
手の力の調整による手先の感覚の洗練にもつながります。
モンテッソーリのおしごと紹介します⑥
今回は「折る」お仕事です。
点線に沿って布を折るおしごと。
失敗が少なく、繰り返すことにより正しい折り方を知ります。
折り紙の前段階としての練習になります。
角を合わせるという感覚をつかむことにより、端同士の位置関係が捉えられるようになります。
正方形の布を織ることで様々な図形を知るきっかけとなります。ここから後の感覚教具への準備に繋がります。
モンテソーリのお仕事紹介します⑤
今回は空け移しのおしごとの紹介です。
これは様々な道具を使って、お皿の中身を別の器に移動させるおしごとになります。
こぼさないために、平衡感覚を使い、うつすスピードや力を調節していきます。
お箸やスプーン、ピンセットを使用するのでそれぞれの正しい使い方を理解していきます。
食器が上手に使えるようになると食への意欲や自己肯定感にも繋がります。
お箸やスプーンを巧みに使うことはできると子どもたちは、それらの使い方などを気にせず意欲的に食べることができます。
モンテッソーリ教育では、お箸や食器の持ち方など、ご家庭だけでなく園でもこのような動きの分析を通した「日常生活」の練習を行うことができます。
様々な用具を使いこなせるということが、どんな活動にも意欲を持つきっかけになるのだと考えます。
1日体験レッスン
本日は阿倍野区にお住まいの男の子2人の1日体験レッスンにお越しいただきました。
1日体験はその名の通り弊園の1日の流れを体験することができます。
モンテッソーリおしごとを中心に、戸外遊び、昼食を一緒に食べることが可能です。
お2人ともとても活発で、私たちも共に楽しい時間を過ごさせていただきました。
友だちを気遣う場面や、おしごとに集中するところ、いつも子どもたちから多くのことを学ばせてもっらています。
この他にも本入園午前(2時間程度)の無料体験や、アフタースクール(午後15時より1時間程度)の無料体験もご用意しております。
是非この機会に体験レッスンをご利用ください。
モンテッソーリのおしごと紹介します④
今回は「通す」おしごと。
紐に短く切ったストローと花形の紙を順に通していきます。
小さな穴に細いものを通す動き。これの繰り返しであっという間に自分だけのブレスレットの完成!
この動きにより指先を洗練させて集中力を高めていきます。
これも目と手の協応を発達させていきます。今後「ぬいさし」のおしごとの準備にも繋がります。
小学校の学習の連関としては、図画工作科や家庭科で針に糸を通す学習をします。幼児期にこの技能を習得しておくとどんどん自分の作品を作る準備が早くなり、ボタン付けやちょっとした裁縫が簡単にできるようになっていきます。
この、「自分」で「できるようになる」という小さな成功体験を繰り返していくことが、子どもたちの成長には大切になってくるのだと考えます。
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