平和教育
子ども達の様子を見ていると、小さな諍いでも自分たちで殆ど解決しているように思います。
モンテッソーリの「平和を創るのは教育の仕事である」という言葉は本当にその通りだと思います。
子ども達は本当に友だちに優しく、自分にも優しい。そして我々大人にも優しいと感じたことは小学校教員生活よりその思いが変わったことはありません。
それなのになぜ大人になるにつれて他人を傷つけ自分を傷つけてしまうのでしょうか。それはやはり「環境」と子どもの吸収することに対する「大人の行動」が多いに関係しているように思います。
我々大人が子どもの自由を保障し、尊厳を認め、それによる責任と自律を子ども達が染みていて他者の意見と折り合いをつけていくことが出来る。
子ども達はいつも外で思い切り遊んで帰って来た後、冷えた園舎のお茶を分け与えながら飲みます。
金銭的ではなく本当に意味で精神的に満たされるということを経験していくことが、「平和」への第1歩になっていくものだと信じる中、大人も常に平和を願い行動していくことが重要であるとそれが平和教育に繋がっていくと信じております。
子どもたちの力
初めての母子分離。保護者の皆様には子どもを小さな社会に出す第1歩となります。
すぐに環境に馴染める子、泣いてしまって中々園に入れない子。全員の個性が多いに出る中、お母さんたちは断腸の思いで子どもたちを預けに来てくれます。
我々もその想いに応えるべく、一人ひとりに合わせた方法を保護者の皆さまと相談しながら考えていきます。
やはり、そこで鍵になるのは「子どもを信じること」だと考えております。高津学院でも初めての園児には、体験からお昼までの慣らし登園という流れをとっております。
今回の体験では大泣きしてしまう子どももいました。しかしながらお母さんが決断し我々にゆだねてくださり、朝泣いていた子が今は元気におしごとに取り組んでいます。友だちと自然と会話し、自分の思う「おしごと」に取り組む姿に感動せざるを得ません。まさに「子どもの家」となってきています。
母子分離には様々な見解があると思いますが、受け入れ側は子どもが「安心」できる環境(場所・教師)をしっかりと整え、保護者の皆さまの想いを汲み、やはり最後は子ども自身の環境への順応性を信じてあげることが大切であると思いました。
子どもの力、お母さんをはじめとした保護者に皆様の決断、モンテッソーリ教育の環境。この3者が同じ方向で揃えば子どもが「自立」に向かうものであると、子ども達から日々学ぶことが出来ることに感謝しています。
新型コロナウィルスの対応について
3月2日現在、大阪市の認可外保育施設の方針に準拠する形での開園となりますが、以下の場合登園をお断りさせて頂いておりますので、よろしくお願いします。
○ 登園前に体温計測を実施 発熱(37.5 度以上)や呼吸器症状がある
〇 24 時間以内に 37.5 度以上の発熱があった場合
また日々の健康観察についても保護者の皆様には充分 にご配慮いただきますようよろしくお願い申し上げます。
自由と規律について
多くの保護者の皆さまからモンテッソーリ教育における「自由」についてのご質問を受けます。
園舎では「自由」という名の「放任」では全くないということ。をお伝えしております。
今日は子どもとのやり取りの中のこんな1例を紹介したいと思います。
登園してきた園児はトイレを済ませ、手を洗います。しかしながら3歳児の園児は他の友だちのおしごとや他の園児のお迎えに気をとらえて、身支度が全くできていません。しかし園舎ではお手伝いが必要であれば手助けするものの、「早くしなさい!」ということはありません。
私は「〇〇くん、上着がまだ掛かってないよ。」「○○君、園に来て大分時間が経つようだよ。」と声を掛けました。
私も見届けていたのですが、私自身の仕事もあったので、
「〇〇くん。できたら園長先生に教えに来てね。」と伝えて職員室に戻りました。
すると数分後、
○○君「園長先生、身支度できたよ。」
私「自分でできたんだね。今日は時間が大分かかったようだけど、どう?」
○○君「いろんなことをしてしまって、遅くなってしまったんだよ。」
私「うん。見てたよ。○○君、時間が無くなってしまったらどうなると思う?」
○○君「おしごとが出来なくなっちゃう。」
私「そうか。そうだね。じゃあ、次からどうしようか。」
○○君「次からは早く身支度して、たくさんおしごとしたいと思う。」
私はとても感心しながら、この園児と会話をしていました。3歳児でも原因と結果を理解し、自分の言語で発することが出来るのだと。
この男の子には「身支度を素早くする」ことについては、自分自身の「課題」であるということに気づいてくれればと願っております。
このように、自分の身支度を終えないことには決して「おしごと」をすることはできません。もし時間内で何もできなくてもそれは本人の決めたことになる、という「責任」を園舎では感じて欲しいと思います。決して教師である大人への恐怖心や畏怖感ではなく、自身で「ルール」を理解していくようになって欲しいと願います。
そして、私が「教育」について大切にしていることは、「子ども理解」です。
「子ども理解」のスタートはお互いの年齢などを超えた「人」としての「尊厳」を大切にして、子どもと接することだと考えます。
子どもをひとりの「人」として尊厳を認めて接し、こちらの尊厳も尊重してもらう。私たち大人は、ただ少し先に生きているだけというように解釈する。
私自身も今日のような出来事による子どもからの学びを大切にし、子ども達には自分自身の中にいる「教師」の声に、心の耳を傾けてもらえればと思います。
1ヵ月無料体験入園開催!!
この春、おかげさまで高津学院幼稚舎も開園1周年を迎えることとなりました。
この3月に1周年記念といたしまして無料体験入園イベントを開催させて頂くこととなりました。
対象年齢:2歳6ヵ月~就学前までのお子様
日程:3~5日/週×4週間
価格:保育料完全無料!
(給食費600円は登園日数分頂戴いたします)
定員:各日5名
募集期間:2020年2月3日(月)~2月21日(金)
実施期間:2020年3月2日(月)~3月27日(金)
※送迎はございません。送迎は保護者の皆様にてお願いいたします。
※体験入園での加入保険はございませんので予めご了承下さい。
(募集人数に超える応募があった際、抽選となる場合がございます。)
もしよろしければ、皆様是非この機会にモンテッソーリ教育をお子さまにご体験される機会となれば幸いでございます。
どうか、お気軽にお問い合わせください。
お申込みは以下のフォーム、もしくはお電話(06-7708-2865)にてお受付しております。
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