「ありがとう」②
今日はアフタースクールの体験レッスンがありました。
ご兄妹でのご参加でお兄さんは早速おしごとに。負けじと妹さんもおしごとに没入していました。
どちらも自分なりにあったおしごとに取り組んで、あっという間に時間は過ぎていきました。
お兄さんはたっぷりのおしごとを体験して、満足げに「お腹すいたから帰ろーっと」、妹さんはまだやりたかったらしく少し泣いてしまっていました。
それでも、帰りには昨日のコラムにも書いた自然に出てくるお兄さんの「ありがとうございましたー!!」を聞くことが出来ました。
もちろん、妹さんもお母さんの自転車から笑顔でバイバイをしてくれました。
とても嬉しい瞬間でした。
「ありがとう」
挨拶「おはようございます」「ありがとう」「さようなら」日常生活の中でとても大切な気持ちの良い言葉です。
社会においてもマナーとして当然できることが求められるのですが、本来このような言葉は心から出てくることが大切だと考えます。
今日3歳児の園児が職員室に「スティックのりをください」と言いにきました。私が初め「スティック」のところを巧くききとることができず、水のりとスティックのりを2つ持って「どっちがいりますか?」と尋ねると、笑顔でスティックのりを持っていきました。
それから、もう少し小さなスティックのりもあったので、これも渡しに行きました。どちらも使えて嬉しそうな園児の顔。
職員室に戻ろうとすると、園児が駆け寄って来て、「ありがとう!」と私に言いました。
心から出てくるこの「ありがとう」の言葉と成長に私はとても嬉しく思うと共に、この子はしてもっらたことには自分で「ありがとう」が言えるようになるんだなと思いました。
子どもたちに躾としてご挨拶をかなり厳しく指導されるようなこともあるとは思いますが、まずは我々大人が大人同士や子どもたちに対してきちんと挨拶をし、子どもたちがそのような環境の中で自然な形であいさつの良さに気づき、内発的にできるようになってくれればと思います。
嬉しい来客
今日は嬉しい来客がありました。
それは、私が小学校の教員の頃、初めて担任をした子が、うちの園を見つけて訪問してくれたのです。
事前にきちんと園に連絡を入れてくれ、立派に成長した姿に感激いたしました。
さらに、その子は今度、幼稚園の先生として社会人になるとのことで、その報告もとても嬉しいものでした。
あの当時は新任の頃で右も左もわからず、それこそ「情熱」と「勢い」でしかなく、あの頃の子どもたちに謝りたいと思うと共に、懸命に子どもたちと取り組んだ初心を思い出すことが出来ました。
これまでの担任を持たせてもらった子どもたちが立派に成長し、今後様々な困難を乗り越えて、自分の人生を主体的に生き抜いていってくれることを願います。
嬉しい出来事
今日はいつも不定期で行われる園児による喫茶店が開店していたようです。この喫茶店というのは保育士と園児が麦茶を机で飲むというものなのですが、私が勝手に「喫茶○○(園児名)」と呼んでおりました。
ほほえましくこの様子を眺めていると、「園長先生こっち。」と手を引いて喫茶に招待してくれまました。
保育士と園児と私で麦茶で一息。園児に「ありがとう。ごちそうさま。」とコップを片付けようとする「いいよ、先生。○○ちゃんがやっておくからと。」優しく微笑みかけてくれました。とても温かい気持ちになりました。
また、はさみ使いも上手にできるようになってきており、今日螺旋状の四角や楕円を線に沿って器用に切ることが出来るようになった時の嬉しそうな顔が何とも言えない達成感の表情でした。
子どもの純粋な優しさや大いな可能性に触れ、今後もこのような穏やかな毎日を園児たちと過ごしたいと思います。
1日体験レッスン
本日は1日体験レッスンの最終日の日となりました。
2人が友だち同士ということもあり、早速園舎の探索からたくさんの時間を過ごしてくれました。
子どもたちは自分の選択したおしごとにとりかかると、時間を忘れる程の集中を見せてくれました。
お2人のお母様共に真剣にわが子の健やかな成長を願い、モンテッソーリ教育に関心を持って頂き、実際に子どもの人生に1度しかない6歳までの大切な時期をしっかりと意識して行動しておられ、我々もとても勉強になりました。
10月より新たな体験レッスンの形となります。本入園、アフタースクールの無料体験はそのまま継続させて頂きます、教具の状況や教材の現状を鑑みて、レッスンを常に子どもたち、保護者に皆様にとって有用であるものへと進化を続けられればと思います。
是非、お問い合わせ下さいませ。
教育ソリューション
先日は南港のインテックス大阪で開催されている「教育ITソシューション」に研修に行ってまいりました。
数多くの企業や業者が教育に関するコンテンツやサービスなどを紹介する年に1度の催しで、昨年開園前にも参加し、多くの学びを得ることができました。
昨年度は「プログラミング教育」が盛り上がりを見せ、今後の教育界の「トレンド」が見えてまいります。
今年は、教育の「クラウド化」が注目されている印象を受けました。子どもたちの学びのみならず、先生の業務をテクノロジーで支援する。昨年のこの場所での講演で東京学芸大の松田氏の提唱した、「ジャストインタイム」の教育が一層進んでいくものと思われます。
私が注目したのは、弊園の英語教育でも力を入れる英語の「4技能」の育成がやはり重要視されているという所になります。これまで日本の英語教育で実践されてきた英語教育に加えて、実際の国際社会で実用できる英語教育が台頭してきております。
弊園も「4技能」の習得を目指しながらも、園児たちが「自然」と「楽しみ」ながらを大切にした英語教育を展開してまいります。
次は、「Google ducation」。多くのビッグデータを世界中にもつ世界的企業Googleがいよいよ教育界にも本格的に進出してきました。Googleのシステムと教育との親和性はとても高いものと思われます。しかしまだまだ洗練が必要であるとも感じました。ただし、確実に教育の中にGoogleは浸透してくるものと思われ、大きな可能性を感じました。
様々なブースを見て回る中で今年もたくさんの刺激を受けることが出来ました。
もちろん今後も「モンテッソーリ教育本格実施園」として実践していくことは変わりません。これから更にテクノロジーが進化を続け、これからはまさに「ほんもの」の教育が必要とされてきます。いつの時代も子どもたちのへの教育が重要であることは言うまでもありません。我々も常に進化を目指し、教育の最新情報を常にキャッチアップしてまいりたいと思います。
教えてもらうこと
思えばいつも、我々大人が教えられることはほとんどなくて、子どもたちから教えてもらうことばかりです。
今日は園児が先週、いつもは自分で食器を上手に使って昼食を食べるのですが、「食べさせてー」と保育士にお願いすることが多く、「どうしたんだろう。」と話し合っていました。
すると今日、自分でできるものはきちんと自分で食べてから、小さいお皿に2種類の副菜が入っている小皿を持って「これ難しいから食べさせて。」と伝えていました。
確かに2種類の食材の組み合わせによっては、1つ1つ食べるのは難しく、我々大人はお箸を使ったり、お皿を持って2種類とも食べたりすることが出来ます。今後は配膳の方法もしっかりと食材に合わせて組み合わせを考えようと思いました。
小さな事かもしれませんが、毎日の中にこのような子どもたちから教えられることはたくさんちりばめられています。
今後も子どもたちの気持ちに寄り添いながら、わかってもらえる大人がいる空間でありたいと願い、学びを続けていきたいと思います。
日々の成長
残暑残る中、子どもたちにはどこ吹く風。
元気に園舎内で過ごしています。
新入園児が入園して3ヶ月が経とうとしています。
保護者の方も実感して頂いており大変うれしく思うのですが、3歳児になった彼女の成長ぶりに驚かされるばかりです。
まずは夏休み明け。少し間があいたので、またスムーズに登園できるかどうか心配していたのは我々大人たちだけでした。
福井の学会で岡山先生が話されていた「次元の高い子ども」と「次元の低い大人」のお話を思い出しました。
すんなりと、園に入り自分の支度をして、おしごとを1つひとつ思い出しながら始めました。
近頃は、1つのおしごとの時間も長くなってきており、「集中現象」をみる機会も多くなります。
水のおしごとからなのか、手洗いは勿論、自分の汚れたズボンも自分で洗濯板で洗うに姿にとても感心すると共に、モンテッソーリ教育の「実質」を体感いたしました。
また、語彙も増え始めており、話をしっかりと聞く中でことばを自分のものにしつつあるので、会話をすることも多くなってきました。
表情も豊かになり、時折見せてくれる笑顔の中に芯の強さと優しさが伺えます。
今いる園児のこの先の成長が本当に楽しみで、成長を見守りたいと強く願う1日でした。
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