秋の遠足
10月の雨天により順延していた「上汐公園」へ秋の遠足に行ってきました。
3歳児の園児たちは片道20分ほどの徒歩もしっかりと歩き切り、いつもと違う公園で思い切り楽しみました。
子どもたちの念願のお外での食事。おいしいサンドイッチを頬張ると笑顔がこぼれました。
この日は天気も良く、絶好の遠足日和となり、賑やかな公園で穏やかなひと時を過ごしました。
次は大阪市立科学館へのプラネタリウム見学です。
「お外でご飯食べたい!」や「お星さまをたくさん見てみたい!」という子どもたちの願いからなる行事を今後も実施していくことが出来ればと考えます。
時間の概念
数日前から3歳児の女の子が、時計に興味を持ち始めました。
大人が時計を見ていたり、時計の秒針が動いたりして、初めは何なんだろうというような雰囲気。
保育士と相談の上、子どもがよく見える位置まで時計をおろしてみました。
すると、近頃自然に「この長いのがここに来たらお迎え―。」などと、少し時計を意識するようになってきました。
小学校教員時代、3年生に算数科で「時間」や「時計」の単元があり、驚くほど子どもたちが理解していないことにショックを受けることがありました。
同僚の先生たちと話す中で仮説として結論づけたのが、「我々は大人はこれまでの経験の中で本当に数多くの時間の概念を繰り返してきていて生活の中に自然と沁みついていて、子どもたちにはそれらの経験が比べて圧倒的に少ない」ということでした。
大人が当たり前のように日々経験していることが、子どもたちにとっては未知のものなのだということに気づいたことをよく覚えています。
おそらく、誰もが大人になるまでによめるようになる時計。
幼児期に自然な形で、時間の概念(決して時間通りに動くという意味ではなく)を経験していくことで、時計の規則性などを身に着けていくことも大切なことのではないかと思いました。
子どもの表情
3歳児の男の子が少し日にちを空けての登園の日でした。
園舎に入ると早速おしごとに取り掛かり、様々なおしごとに夢中になりました。
まさに、「僕は今日これをしに来たんだ。」「これをするためにここに来たんた。」と言わんばかりの集中。
着衣枠や切り花、少し教師に援助をもらいながら自分で切った花を好きな場所に飾り、次はお掃除の練習。そして「貼る」おしごと等。
「日常生活の練習」の分野の様々な手を使うおしごとに取り組み集中した時の顔つき、そして満たされた時の笑顔。
これまで、教師生活で延べ何百人、何千人の子どもたちの表情を見てきましたが、本当に子どもたちの心情は表情によく表れます。
あっという間にお迎えの時間。まだ、もう少しおしごとをしたそうな顔。それでも、「大丈夫、また来れるよ。」とのお母さんの声で安心したのか笑顔で「さようなら!」と園を後にしました。
このように子どもたちが苦しむことなく、自己選択をし、常に主体的に活動することで得られる表情・笑顔を見ることが我々教師冥利に尽きる瞬間です。
アフタースクール初登園
幾度かの体験レッスンを経て、アフタースクールの初登園。
3歳児の園児は場所の探索の後すぐにおしごとにとりかかりました。
体験レッスンを行うと本入園の際にスムーズに場所に馴染むことができます。
今後、どんどんモンテッソーリのおしごとや教具に触れて様々な世界への探究を深めて欲しいと願います。
「ありがとう」②
今日はアフタースクールの体験レッスンがありました。
ご兄妹でのご参加でお兄さんは早速おしごとに。負けじと妹さんもおしごとに没入していました。
どちらも自分なりにあったおしごとに取り組んで、あっという間に時間は過ぎていきました。
お兄さんはたっぷりのおしごとを体験して、満足げに「お腹すいたから帰ろーっと」、妹さんはまだやりたかったらしく少し泣いてしまっていました。
それでも、帰りには昨日のコラムにも書いた自然に出てくるお兄さんの「ありがとうございましたー!!」を聞くことが出来ました。
もちろん、妹さんもお母さんの自転車から笑顔でバイバイをしてくれました。
とても嬉しい瞬間でした。
「ありがとう」
挨拶「おはようございます」「ありがとう」「さようなら」日常生活の中でとても大切な気持ちの良い言葉です。
社会においてもマナーとして当然できることが求められるのですが、本来このような言葉は心から出てくることが大切だと考えます。
今日3歳児の園児が職員室に「スティックのりをください」と言いにきました。私が初め「スティック」のところを巧くききとることができず、水のりとスティックのりを2つ持って「どっちがいりますか?」と尋ねると、笑顔でスティックのりを持っていきました。
それから、もう少し小さなスティックのりもあったので、これも渡しに行きました。どちらも使えて嬉しそうな園児の顔。
職員室に戻ろうとすると、園児が駆け寄って来て、「ありがとう!」と私に言いました。
心から出てくるこの「ありがとう」の言葉と成長に私はとても嬉しく思うと共に、この子はしてもっらたことには自分で「ありがとう」が言えるようになるんだなと思いました。
子どもたちに躾としてご挨拶をかなり厳しく指導されるようなこともあるとは思いますが、まずは我々大人が大人同士や子どもたちに対してきちんと挨拶をし、子どもたちがそのような環境の中で自然な形であいさつの良さに気づき、内発的にできるようになってくれればと思います。
嬉しい来客
今日は嬉しい来客がありました。
それは、私が小学校の教員の頃、初めて担任をした子が、うちの園を見つけて訪問してくれたのです。
事前にきちんと園に連絡を入れてくれ、立派に成長した姿に感激いたしました。
さらに、その子は今度、幼稚園の先生として社会人になるとのことで、その報告もとても嬉しいものでした。
あの当時は新任の頃で右も左もわからず、それこそ「情熱」と「勢い」でしかなく、あの頃の子どもたちに謝りたいと思うと共に、懸命に子どもたちと取り組んだ初心を思い出すことが出来ました。
これまでの担任を持たせてもらった子どもたちが立派に成長し、今後様々な困難を乗り越えて、自分の人生を主体的に生き抜いていってくれることを願います。
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