音楽表現
12月20日(日)、この日は音楽表現の研修に行ってきました。
先生は、ピアノの堪能な方で幼児音楽に精通されている方だったのですが、大変わかりやすく指導してくださり、「音楽」に苦手意識のある人たちにとっても大変有意義なものであったと思います。
教師や保育士が大切なのは、ピアノや楽器を巧く演奏できるという技能ではなく、楽器は飽くまで「音楽」を楽しむ為のツールでしかなく、子ども達にまずは「リズム感」をつけてあげるということであるという事を学びました。
コードや和音の話までにもなったのですが、専門的な用語や技法についても非常にわかりやすく解説してくださいました。
思えば、幼稚園、保育園、小学校の先生は特に一昔前までは、「ピアノ演奏は必須」というような雰囲気でした。
しかしながらピアノをしていたほとんどの人たちはあまり幼少期に楽しくピアノに通ったという記憶はなかったようです。
(この研修に来られてたほとんどの方がそうでした。)
小学校でも、大きな行事の度に誰がピアノ伴奏するのかという、ある意味不毛な議論が延々となされていたことを思い出します。
この学びをしっかりと園にフィードバックして、子ども達と「音楽」を楽しみたいと思います。
学び
先週の土曜日、日曜日と保育・幼児教育に関する研修を受けてきました。
座学からソーシャルディスタンス、マスクファイスシールドをつけてのグループディスカッション。
たくさんの学びを見つけました。
立場上どうしても講師の先生側に目線が行ってしまうのですが。1日約8時間、都合16時間の研修を手を変え品を変え、プログラム我々に提供してくれることに感謝し、また、現場にフィードバックしていきたいと思います。
今回は一般的な保育や教育に関する研修でした。
モンテッソーリ教育と日本の教育の保育と共通性。それは保育者、教育者が子ども達の健やかな成長を願うものであるという事であると確認することが出来ました。
進化する園舎の為に今後も「初心」と「学び」を忘れずに常にアップデートしていきたいと思います。
出来事
今日は2つの嬉しい出来事がありました。
1つ目は、体験の時にお母さんが恋しくて泣いてしまっていた男の子がいたのですが、その前に体験していた今は入園している女の子がその子の為にいつも涙を拭くためのティッシュを持って来てくれていました。
自分もその気持ちがわかるのでしょうか。その男の子が泣くたびにその子はティッシュを持って来てくれていたのです。
その男の子も入園し、今では泣くこともほとんどなくなり、子どもの「自立」には驚かされるばかりなのですが、今日はそのずっとティッシュを持って来てくれていた女の子が泣いていたのです。その時その男の子がすっと来て、女の子にティッシュを持って来てくれました。
些細なことでありますが、2歳半をすぎたばかりのまだ1語文か2語文同士の子ども優しさにとても嬉しく、感心した出来事の1つです。
もう1つは異年齢から。
3歳の女の子がお迎えの間際に折り紙の飛行機を創り始めると、やはりお迎えが来られたので、「明日続きしようか。」と声をかけたところ、今作りたかったのか、泣きそうになってしましました。
すると、1つ年上の女の子が、
「○○ちゃんがチャチャっと飛行機折ってあげようか?」と声をかけ、すぐに本当にチャチャっと飛行機を折ってくれ、泣きそうになっていたその女の子は泣き止み、笑顔で降園していきました。
どちらもの出来事も子ども達の力と行動にまた驚かされると共に嬉しい出来事の2つでありました。
我々にできること
近頃、急に気温が下がり寒さも増してきました。予定していた懇談会も中止とせざるを得なくなり、少し沈んていた中でも、保護者の皆さまは毎日子ども達を送迎し、どんなに寒くても(暑くても)きちんと時間を守って下さりながら、園舎に子ども達を任せて預けていってくれます。
様々な我々園舎の方針(今回の懇談会の予定もそうでしたが)も理解してくださり協力してくださいます。
当園の園児はご近所だけでなく、自転車やお車、電車バスを使って登園してくださる方も少なくありません。
毎日の送迎は大変ですが、逆にその時間を大切な思い出として捉えられてる方もおられます。
子どもが少しでも体調が悪そうであれば、園の為に大事を取って休みますやこちらから熱がなくても少しでも体調が悪そうにしていればご連絡をするとすぐにお迎えに来てくださいます。そして我々に足りなかったこともきちんと説明しながら指摘してくださいます。
当然の事と言われてしまえばそうかもしれないですが、我々はそう簡単なことでは無いと考えています。雨の日の自転車の送迎や秩序の敏感期を区変えた子ども達の浮き沈みは本当に大変ですし、急遽の予定変更は少なからず、ストレスになります。
入園式の時に出席してくれたモンテッソーリ教師が「いつもここにくると、高津学院は保護者の方も高津学院を応援してくれているようですね。先生の願う”平和教育”は実現できるのではないでしょうか。」という言葉を貰いました。この言葉を大切にしております。
私たちが出来ることは、保護者の皆さまに安心してもらえうよう責任をもってお預かりすること、そして常に勤勉で内省的であること。準備を怠らず環境を整えること。子どもの人格が認められ、満たされた環境であり子ども自らの成長の手助けをしていくこと。それらを楽しみながらできれば最高だと思っています。
大人である私たちがいつも笑顔であれば、子ども達も笑顔になってくれると信じています。
今後も常に高津学院幼稚舎は最高の園を目指してアップデートし続け、子ども達と保護者の皆さま、教師と共に高津学院幼稚舎をより皆にとって安心でき、満たされる場所に創り上げていきたいと考えています。
再会
先週末、小学校教員時代に初めて担任を持たせて貰った子ども達と数年ぶりに再会しました。
20歳を超えた彼らと酒盃を酌み交わし、立派に成長した姿が嬉しく、そして頼もしくも思いました。
小学校時代の面影を見せる彼らと思い出話に花を咲かせていると、あっと言う間に時間は過ぎました。
またの再会を約束し、とても素敵なひと時となりました。
教員時代1年目は本当に、ただがむしゃらに子ども達と正面から向き合った記憶だけがあります。
授業力、学級経営力等は当然皆無でした。しかし、必死に勉強をしました。そこで人生の中で一番勉強した大学院で学んだことや、指導教授の先生から叩き込まれた研究の底力が活きました。
多くの経験を積んだ今、あの当時の子ども達には、ひどい授業をしていたと謝りたくもなります。
しかし、彼らは「小5が1番楽しかったで!先生!!」と屈託のない笑顔で応えてくれました。その言葉が本当に嬉しく、そして報われた思えることができました。
これからも私は挑戦を続けようと考えます。
これまで、担任させてもらった子ども達に胸を張れるように、研鑽と努力を続けていこうと決意を新たにできた、本当に素敵な1日でした。
小さな入園式
10月23日金曜日は忘れられない1日となりました。
これまで新型コロナの影響等で開式を見合わせておりました、第1回高津学院幼稚園の入園式をこの日無事行うことができました。
2019年の開園以来、本当にゼロからのスタートでした。
あれから、たくさんの時間とたくさんの思い、多くの支えて下さる方々との出会い。
プロフェッショナルの意識をもった教師達と共に子ども達に「満たされた毎日」を提供したいという一心で突き進んできました。
それに共感して下さった先生方、保護者の皆様、まさに共有できる「仲間」ができた瞬間でした。
たった1人であったとしても園を運営する覚悟を決めた時、多くのことが動き出したような気がします。
決意をもって、日々誠実に、勤勉であること。
この度4名の新年少児の入園式を行うことができました。
入園式の練習が子どもらの負担とならないよう、教師と試行錯誤しました。
必要最低限の練習で、あとは小さな子ども達の力を信じて当日を迎えました。
当日は入場から合唱全てがこれまでで1番の出来栄えだったと思います。プレの在園児達も共に花を添えてくれ、次は自分達なんだと少なからず感じてくれていると思います。
本当に感動的な瞬間でした。
報われたと心が震えました。
これから、高津学院幼稚舎の子ども達には「平和」を考えられる人になってほしいと思います。毎日を小さな平和の中で過ごし、将来の主体的な自分の人生の為。自らの手でその基盤を創り上げて欲しいと願います。
たくさんの方々に感謝の気持ちで一杯です。
この思いを忘れることなく今後もモンテッソーリ教育本格実施園として邁進してまいります。
本当にありがとうございました。
貢献感と物を大切にする心
体験入園の園児さんが出しすぎてしまったティッシュを再利用できるように皆で畳んでくれました。
みんな、普段から身支度の際自分のタオルを畳んだり、布を畳むおしごとや折り紙などで畳んだりすることはお手の物です。
この様に自然な形で、物を大切にする心、貢献感などを大切にしていって欲しいと思う、嬉しい出来事でした。
成長
先週の水曜日のことでした。体験入園の園児さんが教具を床に落としたままになっておりました。
在園児の女の子が「○○ちゃん(在園児)じゃないよ。」と言い、教師が「自分のじゃなくても拾ってあげるといいよ。」と伝えました。
2日後の金曜日、同じように床に教具が落ちたまま。そこで同じ園児が「○○ちゃんじゃない。。。拾ってあげよう。」と元の場所に戻してくれていました。
この時、園児は私がそっと見ていることに気付いておらず、その後満足そうに自分のおしごとに取り組みました。
そんな前操作期を迎えた子どもの貢献感を垣間見ることが出来た嬉しい瞬間でした。
環境の準備
先生方と園についての方針、子ども達の現状について、そしてこれからの初等教育について、日々情報を共有して、話を繰り返すのですが、もっとこうしたい、もっと環境を整えたいなど想いの質がどんどんと上がってきていることに嬉しく思います。
悩めば悩みすぎるのはよくないことではあるけれども、悩めなくなってしまったら進歩はないと考えています。
本当にこれであってるのか、もっと良い方法があるのではないか。こんな苦しみの先に光が見えるときもある。
私自身も日々苦闘の連続です。これは恐らく「教師」という道を志した以上避けては通れない道であると思います。
小学校教員時代も今も悩まれる先生方と話すことは。、「悩むことで教師は成長するのだと思います。」と伝えます。
私も同じなのだと。それが同士なのではないのでしょうか。
ポジティブな悩みを共有し、日々実践を繰り返し、常に環境を整え、今後も準備を怠らない日々を送りたいと思います。
それらを楽しみながら。
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