再会
開園当初からお世話になっている制服屋さんの元社長さんに、上靴を買いに行った際、偶然お店におられ再会することができました。
その社長さんは私が全く何もない園舎の時から、社長自らが親身になってお話を聞いてくださり、快く取引にも応じて下さいました。
開園まもなく全く園児のいない厳しい園舎の状況の中でも「板倉さん、君はその辺の大きな園の雇われ園長とはわけが違うんやろ!」と叱咤激励して下さいました。
その言葉をいつも胸に、本物の幼児教育施設を目指し5年間走り抜いてまいりました。久しぶりにお会いし現在の園舎の様子をお伝えすると大変喜んでくださり、
「ええ顔になってきたなあ」と、とても嬉しいお言葉を頂戴しました。
このように開園当初からお付き合いの業者の方やそして関係者の方々に支えられて今がある。ということを忘れてはならないと、さらに身の引き締まる思いで会社を後にしました。
心ある言葉に支えられ、自分自身もそのようなバトンを繋いでいきたいとさらに力がある溢れてくる再会となり大変嬉しい時間となりました。
図鑑
年長さんが、虫の図鑑を見ながら、
「園長先生、この蚊めっちゃ怖いわー。」とお話をしにきてくれました。
私が「本当だね。でもこの蚊は夏に大阪でも見られるよ。」と会話していたところ、他の年長さんが「何で注射は刺されると痛いのに、蚊は刺されても痛くないんやろう?」と問いました。(私の中ではその後針の細さの話に展開されるのかなと思っておりました。)
すると年長さんは、
「刺されている事に気づかないからちゃう?注射は今から刺すよ。ってなるから!」と意識の方の切り口のお話でした。
確かに。
このように、いつも子どもらの自由な発想と考えに新たに気付かされ、会話の楽しさを見つけられる毎日です。
お話会
先週の金曜日には、恒例の園舎お話会を開催しました。
モンテッソーリ教師より子ども達の普段の様子から各年齢での成長、そして縦割りでの子ども達の関わりをお伝えしました。
園長からは「本当の学力とは?モンテッソーリチャイルドのその後」という題目でお話させていただきました。
学力の捉え方からモンテッソーリ教育における逸脱と正常化、そしてモンテッソーリチャイルドのその後を中心にお話をさせていただきました。
20名以上の殆どの保護者の方々にご参加いただき、最後は子ども達を信じて待つことが何より大切だといことを共に確認でき、大変有意義な会となりました。
今後もお話会を通して、園舎と保護者の皆様を繋ぎ、モンテッソーリ教育についての考え方を共有し、共に考え、皆が笑顔になれる会を計画していきたいと思います。
小学校の先生との交流
先日、教員時代からずっと交流のある先生方と懇談する機会がありました。
教員の働く環境も少しずつ改善されており、定時に帰れる事もあるそうです。しかし、結構学校にもよるみたいで、やはり校長、教頭のマンパワーによるものも以前大きいようです。
その中には、1年生の担任をされてる先生もおられました。小1までにつけておいてほしい力を尋ねてみると、ひらがなが書ける、足し算ができる。という学習としての「できること」ではなく、やはり「話を聴くことができる。」担任は35人程度の人数をほぼ1人でみているので、その辺りを保育園や幼稚園とは違った形で理解して欲しいとの事でした。
モンテッソーリ教育を受けた子ども達は毎日、「自分で決める」を繰り返しております。そして、縦割りや信頼できる教師と共に過ごすことで、「環境」や「大人」そして友人を信頼することができる思います。
だからこそ「話を聞いて、行う。」ということは簡単にできるのだと思います。現に年長さん達の習い事の際に当園保護者の方から喜んでいただけるのは、先生の話を聴くことができる。という所です。それは高津学院幼稚舎の子どもらの強みであると考えます。なぜ話を聞くことができるのか、それは、「聞いてもらっているから」です。我々モンテッソーリ教師は子どもが話しかけてくれるとチャンス!とばかりにお話や出来事の広がりをみつけて「語彙の拡充」を目指します。そうする事で「貴方のお話は聞くに値するのですよ。たくさん話をしてね。」という態度を目を向け、心を向けて聴くよう訓練されています。
現役の小学校の先生や何十年も小学校の先生をされて来た先生方との交流の中で見えてくることは幼少期にどれだけ「主体的に自らの人生を形成する素地を作るか」に尽きるのだと感じました。
結局、「何かができる」という事は横と比べて大人が安心したいからなのだと親にとしての立場でも余計に痛感しますし、共感できます。だからこそ、目の前にいる子ども達が毎日笑顔で探究している姿を見ながら、更に信頼できるモンテッソーリ教師達と協働しながら、「環境」をさらに良いものにしていこうと考える日々です。
毎日
高津学院幼稚舎では、毎日、自分の好きなことを選択して活動します。入園して初めて経験することもある中、はさみのお仕事を毎日しているプレさん。
最初は持ち方からの練習でした。そして、切り刻む。手を動かすことで、紙が切れ下に落ちていく、切ったものが増えていく、そこに楽しさを感じていました。線がある紙も、とにかく刻んでいました。ところが、毎日することで、なんとなく線の近くを切るようになっていました。そして、徐々に線に近付き、刻まずに連続で線の上を、進んでいくことができるようになり、形が切れるようになってきました。今では残った形の外側(いらない部分)を見ると、綺麗に切り抜けていることがわかります。きっとモンテッソーリ教育で言われる「敏感期」とやりたい気持ちがタイミングよくあったのでしょう。
毎日、毎日、同じ活動を飽きずにやり続ける姿を見守りながら、毎日することの大切さを、プレさんから改めて感じています。
探求と集中
子ども達同士の話し声。共に製作やおしごとに熱中する姿。
友だちや仲間の輪ができ楽しそうに過ごしている様子を見ていると本当に羨ましくさえ思います。
幼稚園の時から同年代で比較され、園行事の練習にお遊戯や歌をさせられているような毎日。そんな日々とは無縁の高津学院の子ども達は今日もまさに「探究と集中」に満ち溢れていました。
(お知らせ)
いよいよ明日に迫ってまいりました大原青子先生による当園主催のモンテッソーリ教育講演会。
天王寺区様に後援いただきご案内をまずは地下鉄3駅(天王寺駅、四天王寺前夕陽ヶ丘駅、谷町九丁目駅)に掲載させていただいております。天王寺区内76ヶ所の広報板にもご掲載いただいております。
また、中央区様にもご協力いただき、15駅にもご案内掲載いただいております。
まだ間に合います!お申込みは以下のリンクよりどうぞ!
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