阪神淡路大震災から29年
あれから29年、今年1月1日に能登半島における大きな震災。
メディアにおける様々なニュースや報道で、大切な人を亡くし、大切なものを失った方々への想い。
決して忘れることなく、今ある平和と安全に感謝しながら、毎日を大切に一生懸命に生き抜くこと。
ただひたすらにそのことを噛み締め、今後も「今、ここ」を大切にしていきたいと思います。
被災地の一早い復興と、被災された方々のご健康とご安寧を心より祈念しております。
気品と礼儀
「おしごと、見てもいいですか?」
「いいですよ。」
という会話が毎日あちこちで聞こえます。
見せてもらう人は手や口を出さないルールを守ります。
見せてあげる人は少し得意気な顔で、いつもよりも丁寧な動きになったりもします(笑)
"お友達のおしごとを見る"というのも一つの立派なおしごとです。
それぞれ気付きがあっても手を出さず、間違っていてもすぐ指摘せず、じーっと見ることが出来るのは、自己コントロール力が育った証拠。
最近とても上手になってきました。
大抵、お友達のおしごとを見た後は自分のおしごとにぐぐぐっと集中する子どもたちです。
「見せる」というモンテッソーリ教育の基本的な教え方は、子ども同士でも日々、行われているんですね。
研鑽
以前、東京国際モンテッソーリトレーナー(3-6歳)の三浦勢津子先生と先生と先生と福岡の国際モンテッソーリトレーナー(0~3歳)大原青子先生との世界でも稀なトレーナ先生同士(0-3歳、3-6歳)のワークショップを受ける機会に恵まれました。
モンテッソーリ教育のディプロマ(免許)は0歳から3歳(無意識の創造者)、3歳から6歳(意識的作業者)で種類が違います。それはマリア・モンテッソーリが発達の4段階年齢の第1段階である0歳から6歳をさらに区分いたからだと考えられます。
私は幸運にもどちらの先生ともご教授頂いたり、お話をさせていただいたことがあるのですが、まさにプロフェッショナル。お人柄も素晴らしい方です。尊敬できる先生方のワークショップを聴講することができました。
園舎にも0−3、3ー6ディプロマホルダーが在籍しますが、先生方には2歳半(環境に入ったばかり)の子どもたちの環境についていつもコミュニケートしてもらっています。2歳から3歳の接着面と継続性の重要性を考えた時、日常生活の練習のセットなどにもカラーコーデなど様々な工夫を考えられることができる視座をいただきました。
IC(インファントコミュニティ:1歳~2歳まで)とプライマリー(3歳から6歳)の共通点をしっかりと外観し、順序性や子供の発達の応じた難易度を上げる工夫など、現実的なものを忘れずに準備することの大切さを教わりました。
その中でも目的の違いが存在している中にICの時期それは「環境への適応の色合い」と「自尊心と自己肯定感」への目的が濃いということ、とにかく模倣の時期であること。共同作業の多さにあるという事になります。
そのほかにも随意運動と心理感覚のつながり、との関係。それと、集中のサイン、それはもう小さなころからの出現。
言語についてはICにおける「話し言葉」の重要性。言葉や声がする教師の雰囲気の重要性。3歳以降は逆に感覚や言語の提供などでは話さずに提供をすることの違い。子どもたちの聴く能力の高さを理解して接することが大切である。
午後は食回りや排泄など子どもの自立にとって重要なポイントを教わりました。
お2人の先生方パワーあふれる対談に多くの学びを頂き、更なる環境設定と準備、また職員や子ども達、そして保護者の皆様にフィードバックしたいと冬休み中の静かな園舎にて考えをめぐらせています。
冬休み
子どもたちは、毎日その日のやりたいお仕事を見つけて取り組みます。
登園する前から、決めてくる子もいます。
保育室を見渡して決める子もいます。
毎日同じものを手に取り、同じお仕事をする子もいます。
全ては自身で決めて始めます。
納得するまで向き合います。
長期間同じ活動が続くこともあります。
でも、子どもにとっては同じではありません。その日の場所、周りにいる友だち、など。
目の前にある教具が、同じだけなのです。
同じ活動でも、違う感じ方、違う経験をしています。
いろいろな体験の中で、過程を楽しみながら心では達成感で満たしてほしいですね。
高津学院幼稚舎は次週より新年1月5日まで冬休みとなります。
今年も皆様には大変お世話になりました。2024年もかわらず子どもたちの「今、ここ」を大切にしっかりと環境を整えて参ります。
来年も何卒よろしくお願い申し上げます。
高津学院幼稚舎 スタッフ一同
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