高津の文化
今週も子どもたちは、持っている力を精一杯使い、園での生活を過ごしました。
年長、年中の子どもたちは、自分がやりたいことをどんどん進めて、工夫したり、友だちと関わったりしています。
そこへ小さいお友だちが見にきたり、時にはちょっと邪魔をされたりすることがあります。そんな時、困った顔をしながらも、声をかけてくれます。ルールを伝えたり、一緒にしたりしてくれます。
小さい時に教えてもらった時を思い出すかのように、優しく接してくれています。
"教えて学ぶ"ことで、新しいことを吸収しています。こうして、異年齢の関わり方を学び、方法が引き継がれていくのでしょうね。
絵本の世界
子どもたちは絵本が大好きです。
いつもは、よくおしゃべりする子も、絵本が始まると絵とお話の世界に引き込まれます。
その眼差しはとても大きくて、瞬きも忘れているようです。
一人ひとり、心の中に響くことがのあるでしょう。紹介した絵本は、その後必ず読み返す子がいます。それには年齢は関係ないように思います。まだ字が読めない子も、ページをめくってお話の中に入り込んでいます。
子どもたちの絵本への関心は、言語の活動にも繋がると言えるでしょう。
本棚の絵本は定期的に子どもたちの興味や関心をもとに入れ替えたり、追加したり厳選しています。
今日も、本棚の絵本は大活躍でした。
秩序
子どもにとって"いつも同じ"というのはとても大切なことです。安心できるからです。
その秩序の中にはお部屋で過ごす上での、共通のルールも含まれます。
今日はいいけど明日はダメ、というのはありません。
使ったものは直す
他の人の邪魔はしない
順番を待つ
お部屋の中は静かに歩く、などなど
みんなが気持ちよく過ごすためにもルールは沢山ありますが、年中児にもなればその目的まで理解して、当たり前に守れるようになります。
今はまだルールを理解していない子が沢山います。お友達のおしごとをかき混ぜてしまうこともあります。
しかし、ルールを理解しているお兄さん・お姉さんが本当に優しく教えてくれています。
あーもうなんで出来ないの!
そんなことしないでよ!
なんて言わずに、あなたはまだ出来ないのよね。そのうち守れるようになるよね。と本当に大人よりも大きな器で小さいお友達の成長を待ってくれています。
もちろん、その子たちも卒園したお兄さんお姉さんに同じ様に待ってもらってきたから自然と出来るのでしょうね。
これが高津学院の平和だな、と子ども達の口から出る言葉に改めて嬉しくなった1日でした。
気品と礼儀
子どもたちは、毎日自分のやりたいことに取り組んでいます。
それが友だちとの共同活動だったり、1人での探求であったり様々です。
友だちに付き合うこともあるでしょう。もちろんその反対もあるでしょう。いづれにしても、自らが選んだことです。
子どもたちとの約束は、「友だちの邪魔はしない」です。邪魔というのは、友だちのお仕事を邪魔をするだけではありません。室内で大きな声を出すことが、邪魔になることもあります。使った物を出したままであることが、邪魔になることもあります。これは、一緒に過ごす人への礼儀であり、子どもたちの心にももちろんあります。
一人ひとりの自由が今日も保障された空間で、子どもたちは心を満たしていました。
そして、そこにはいつも笑顔があります。
今年度も数日となりました。年長児と過ごすことができる最後の時間、みんなで大切に過ごしたいです。
本日は、お忙しい中、保護者会(お話会)にご参加いただき、誠にありがとうございました。
自立と自律
自立と自律
同じ発音ですが、全く違う意味を持つ二つの言葉。
自立とは「親などの他の人やものに頼ることなく、独り立ちしていること」
今の子どもたちで言うと、「自分の身の回りのことができること」でしょうか。
そして、自律とは「自分で考えて自身をコントロールできること」
この自律を子どもたちは、自分で成長しようとしています。
朝の会のように全園児が集まったり、戸外活動での社会で活動するときに、その成長は、顕著に見られます。
学年ごとに、明らかに成長度合いに違いが見られます。1年前、2年前、3年前の姿を思い出すと、素晴らしくコントロールする力が付き、自律が進んでいると言えます。
言い換えれば、1年後、2年後、3年後の姿が、すぐそばにあると言うことです。
年上の友だちに憧れをもち、年下の友だちには、してもらったように優しくできる。
そうして、高津学院の歴史は引き継がれていくのだと思っています。
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