小さな先生
雨の日となった昨日は、1日をお部屋の中で過ごしました。
最近はプレさんが増えてきて、年少さんは"やっと僕たちの番!"と言わんばかりに一生懸命お世話をしてくれています。
今までやってもらってきたことを、今度はやってあげる番になったのです。
手取り足取り教えてあげたり、側について心配そうに見守る姿はとても頼もしく感じます。
お手伝いと言いつつ、きっとまだまだ手を出しすぎる姿もたくさんありますが、それもみんなが通る道。
温かく見守りたいと思います。
何かを教える側にも学びがあるのは、子どもも教師も同じだなぁなんて小さな先生たちを見て思った1日でした。
「書く」ための準備
日常生活の活動や、感覚教具を使った活動を通して、手をたくさん使って活動している子どもたちは、指先が洗練され、器用に使えるようになっています。「書く」ための準備ができていると言えるでしょう。
指先や腕、目を使った微細運動の能力が本当に備わってくるのは、およそ2歳から5歳と言われています。
この時期の子どもは、手を使いたくてしかたがなく、使えば使うほど身体の機能が成長し、自分の思う通りに使えるようになります。
それに伴って、言語活動である「書く」ことも楽しくなります。
しかし、これは個人差がもちろんあります。
「書く」ための準備ができていても、他のことにエネルギーを注ぎ、興味を持つまでに時間がかかることもあります。
近くで見ていて、焦ることもあるかもしれません。私たち大人ができることは、「子どもを信じ待つこと」です。
大人にとっても試練かもしれません。
そんな試練に強い大人でありたいです。
体験児を迎え、子どもたちからは優しさが溢れています。どうしたら助けてあげられるかと、考えているようです。
そんな子どもたちの平穏な生活が、今日も流れる1日でした。
週末に迫りました!!来場者の方にはあきえ先生の資料をプレゼント!!
7月1日(土)モンテッソーリ教育講演会は以下よりお申込み下さい!!
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日常生活の練習
子ども達は乳児期を終えると、その後は、生活を確立していくために、いろいろな経験が必要になります。
指先を使う練習もその一つです。初めは手のひら全部を使い、掴むことだけができるようになります。徐々に小さいものへと移行していき、指先を使わなくては持てなくなります。つまむです。
なんとか持ちたいという気持ちから、何度も挑戦して指先を使うことに気づきます。しかしうまく指をコントロールできず、怒ったり、泣いたりを繰り返します。
大人が助けることは簡単ですが、練習すること、経験をすることが大切です。練習なしでできるとは思えません。これはほんの一例です。
どんなことも練習が必要です。これは大人も同様ではないでしょうか。初めてのことは難しいですよね。
モンテッソーリ 教育にある、日常生活の練習はそのために用意されています。
子どもたちの育ちのためには、なくてはならない分野です。
たくさん練習をして、次へのステップへと向かっていってほしいです。
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真似るということ
学ぶという言葉は「まね(真似)ぶ」が語源となっていると言われるように、子どもたちが何かを獲得する過程は見て・まねることが基本です。
実際子ども達は周りのお友達を、よくよく見ています。子どもの目線は本当に素直で、見たいものだけに目と意識を向けます。
モンテッソーリ教育のおしごとにも"他人のおしごとをみる"という立派な活動として、ゆっくりじっくり学ぶ時間が確保されています。
そうして培った知識から、実際にやってみることで学びを深め、自分の技術として獲得していくのです。
今日もあちらこちらで
"ああ、よく見ていたんだな"
"吸収したことを実践しているんだな"
と思わされる姿が沢山見えました。
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数について
モンテッソーリ教育の「数」の分野では、数を「量(具体物)」と「記号(数字)」に分けて考えます。
「量」を写真にある金色のビーズのような具体物から捉えて、1と10、100や1000との違いの感覚を身につけていきます。
それらをしっかりと捉えられるようになったら、具体物(金色ビーズ)と抽象(数字)交えながらの活動、写真のような「銀行遊び」をグループで行います。
この活動により4桁までの四則演算を全て行えるのですが、この写真は加法(足し算、繰り上がりなし→繰り上がりあり)です。
友だちと楽しみながら具体物を操作し自然な形で繰り上がりや繰り下がり等、演算の沢山の重要な要素を捉えていく。
こんな「数」との出会いであれば、算数嫌いにはならないんじゃないかと、子ども達を羨ましくさえ思います。
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失敗と成功
子どもたちは毎日、失敗と成功を積み重ねることで自分で出来ることを増やしています。
モンテッソーリ教育で目指す先は子どもの自立なので、これはとても大切なことです。
しかし、自分で出来ることと同じくらい、人に頼る力も大切です。
2歳半で体験に来る子どもたちをみていると、園の子どもたちが如何に上手に他者を頼れるようになったかを実感します。
教師も初めは子どもの訴えを汲んで、「"手伝って"ってお願いしたら良いんだよ。」などと言いながら手を出すようにしています。
そして"どうして欲しいのかな?"と尋ねたりしながら子どもの声を待ちます。
そのうちに、より細かく、そして本当に必要なことを必要な時だけ頼れるようになります。
高津学院の子どもたちは助け合い、頼り合いがとても上手です。スモールステップを積み重ねて獲得した生きる力の一つが、しっかりと育っているように思います。
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身体感覚
大人が何でもない動き、子どもたちは同じような動きをするときに、あらゆる筋肉と関節を上手に使い、小さい体を駆使して、活動します。
ある日見かけたエピソードです。
3歳児さんがサッカーボールを持っていました。同じ大きさのボールが転がってきまきた。なんとか持ちたい。でもサッカーボールだけでも手一杯の状態。その時、脇の方に寄せて、腕と胸を使って持ちかえたのです。手のひらを空けてもう一つをなんとか抱えました。
そして、今度は近くに小さなボールを見つけ、それを持とうとします
どうするかなと見ていると、腰や膝を上手に使い、お腹と太ももで支えて、片手を空けることができました。
結果的に3つのボールを抱えてとても満足そうでした。
自分の欲求を満たすために、どのようにすれば良いかを、幼いながら考えたり、体が自然に動いたりします。
そうした経験の繰り返しから、身体感覚をつかみ、いろいろな運動ができるようになるのだと思います。
そんな経験が、毎日溢れている高津学院幼稚舎では、子どもたちの笑顔が輝いています。
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日常
子どもたちはおしごとを選ぶとき、その日やその時の自分と相談して決めているように思います。
あれもこれも、もっと!!!と、難しいことにチャレンジ出来るくらい自信やエネルギーがある日、
じっくり、ゆっくり、少し難しいことや教具の探究に黙々と取り組みたい日、
保守的な気分で、自信も欲しくて、少し簡単なことをやっていたい日…などです。
どれも子どもたちの個人的なペースで訪れますが、子ども自身がそれを理解していることは、活動の選択から見えてきます。
"よし!今日はやる気満々だ!レッツゴー!"
"今はもう少し、離れて見ておこうかな。"
"これもやってみる?こんなのもあるよ。ゆっくりでいいよ。"
私達教師もそんな気持ちで、子どもたちのペースを大切に日々過ごしています。
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