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コラム - 高津学院幼稚舎-大阪市天王寺区にある幼稚舎

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コラム

たった1人でも

カテゴリ: ブログ 作成日:2020年06月17日(水)

近頃、ご見学頂いた保護者の方に、「小さな幼稚園では、子どもの社会性が身につかないのではないですか」とのご質問を受けました。

 

また、「モンテッソーリ教育では子どもが自分勝手になってしまう心配があります。」と言われたことがございます。

 

1つ目の質問に私はこの質問にこう答えました。

 

「子どもの社会性の発達には環境の部分はとても大切だと考えます。大きな幼稚園小さな幼稚園に関係なく小さな集団の中で、また幼児期においても異年齢で育っていくことが子どもの社会性を身に着けうる最適な環境であると考えます。」

というように。

 

子ども達は小学校に入学すると否が応でも、学校、学年、クラスなどの「集団」という「社会」に飛び出していきます。そこで、集団生活の「慣れ」ではなく、一人ひとりの「個」が育っているということが「社会生活」を送っていく上で大切であると考えます。

 

具体的には、

・自分の身の回りのことが自分でできる。

・相手の話を聞くことが出来る。(待つことが出来る。)

・自分で考えて行動する基礎がついている。

 

モンテッソーリ教育では、異年齢の小さな社会生活の中で自己選択の日々を繰り返します。まさに先ほど挙げました「個」の成長が自然と期待できるものと捉えております。

 

また、少人数であるということは、保育士や教師もきめ細かい目で子ども達を見守ることが出来ます。

 

私は小学校教員の新任時代、1クラス40名の大所帯でした。教室にエアコンはなく、本当にこの環境で大丈夫なのだろうかと心配になったほどです。

 

その後、最小の29名のクラスを持った時にはやはり、大人の目という部分(経験を重ねたということもありますが)では少人数が良いだろうと思いました。また、同年代の大規模による集団教育には過度の「競争原理」が働いてしまいます。

 

人の人生は他人と競うものではなく、他の人と協力しながら自分の人生を主体的に「生き抜く」ことが大切であると思います。ですのでそれぞれの教育環境の規模ではなく、子ども自身の判断、幼児期においてはご家族特にお母さんの判断が大切になってくるかと思います。

 

今は、どの学校も少子化の影響により、必然的に1学年の人数は少人数になっており、算数科や国語科で少人数に分けた学習も進んでおります。

 

やはり、小規模大規模に関わらず、子どもの主体性を育むための「環境」が子どもの成長・発達の部分において重要になってくるのではないでしょうか。

 

2つ目の質問にはこう答えました。

 

「モンテッソーリ園ではその逆です。」

 

よくモンテッソーリ教育について誤解があるのは「自分勝手になってしまうのでは」という所です。

モンテッソーリ園では「自由」という名の「放任」ではありません。

 

決して自分勝手な考えにはならない環境であると思っております。

 

その理由として、具体的には、

 

・モンテッソーリ教育の「おしごと」をする上での教具や道具が環境には「1つ」しかない。

・自分で使った園のもの(教具含む)は必ず次の人の為に元の場所に戻しておく必要があるということ。

・「自分でやりたい。」という「心が満たされている」ため「相手にも優しく接することが出来る」(情緒が安定している)

 

教具が1つしかないということは必ず順番が来るまで「待つ」必要があります。

(※詳しくは前回のブログ「待てるということ」をよろしければご一読下さい)

 

使った物をきちんと元ある場所に元の状態で戻すことは高津学院幼稚舎では当たり前のように、繰り返し伝え、覚えていきます。

 

最後の満たされた気持ちはとても大切であると考えます。大人でもおなかがすいていたり、寝不足だったり、人間関係で悩むときは他人に優しく接することが出来ないのではでしょうか。子どもも同じなのです。毎日自分のしたいおしごとを繰り返し(ここに保護者の方は引っかかるのだと思います。)自己選択の日々を送ります。この時点で与えられるのではなく、自分で行動を起こす日々ということになります。

 

私は長年、初等教育に携わってきましたが、大人数大規模の教育活動には子どもの主体的な成長に大きく寄与することはないと考えます。大きくなればそれだけ組織として「教育理念」をしっかりと共有する必要がありますし、その難しさは教員時代に痛感いたしました。

 

我々高津学院幼稚舎も、園児が全くの0(ゼロ)からのスタートでした。モンテッソーリ教師と共に「たった1人」でも今いる目の前の子どもを大切に楽しみながら働こうと声をかけております。

 

今後も多くの保護者の皆さまのお声をお聞かせ頂く中で、教育について気づいたことや考えを綴っていこうと思います。

 

「待てる」ということ

カテゴリ: ブログ 作成日:2020年06月01日(月)

3歳児への絵本の読み聞かせの途中、どうしても行かなくてはならない用事ができたようで、教師が席をたちました。

 

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少し心配になりその様子を見ていたのですが、初めは黙って待っていたようでしたが、少しずつ「まだかな。」

 

「○○先生もう来るかな。」から「この絵本○○だよね。」とひそひそと話しながら、教師が戻るまで子ども達はじっと待っていました。

 

私の感覚では少し長いように感じたのですが、教師が「ごめんね。お待たせ。」と言って戻ると何事もなかったかのように読み聞かせが再開されました。

 

子ども達は普段、1つしかない教具の環境に慣れています。

 

また、待っていれば必ず順番が回ってくるということも同時に覚えていきます。

 

時に、我々の方が慌ただしく過ごしておることもあり、慌てることのない子ども達から学ぶこともあります。

 

「待つこと」の大切さを園児たちとこれからも共有していこうと思います。

 

withコロナ時代の3つのS

カテゴリ: ブログ 作成日:2020年05月27日(水)

緊急事態宣言が全国的に解除され、本格的に日常的にコロンウィルスとの闘いがこれから始まろうとしています。

 

園舎でもこれまで同様気を緩めることなく、部屋の換気、室内の消毒、職員の体調管理を徹底していきたいと思います。

 

多くの企業などでもテレワークやリモート会議が導入され、それの賛否についてもメディアが取り上げるようになってきました。

 

リモートで済ませられる会議などが洗練されていく一方、対面でしか行うことのできない「人」同士のつながりが大切であるということも同時に気付くことが出来たのではないでしょうか。

 

これらの経験を踏まえ、これからの時代は、「スモール」「スピード」「スマート」の考え方が大切になってくるのではないかと考えます。

 

これは「教育界」「保育界」においても例外ではないと思います。

 

小さな施設の中で、少人数で子ども達一人ひとりの成長を保護者の方々とコミュニケーションを取りながら見つめ続け、様々な課題に素早くスマートな対応を「高津学院幼稚舎」も更に意識していきたいと思います。

 

また、これまで幼児教育の中で当たり前に行われてきた、多大な準備が伴う子どもと保育士を苦しめる表面的で見栄えのみの大きな行事を疑い、子ども達の日々の生活を最重要視した日常を大切にした中身のある園になっていくよう邁進してまいりたいと思います。

 

常に「進化」していく園を目指します。

小さな先生

カテゴリ: ブログ 作成日:2020年05月07日(木)

異年齢で過ごすと、年齢が上の園児が年下の園児に対して、それはそれは優しく接してくれています。

 

園のルールを伝えたり、身の回りの手伝いをしたりすることなどが抜群にうまいときがあります。

 

我々大人がどうしても時間の都合やこちらの考えで声掛けをしてしまいそうになる時、年上の子は、

 

「○○ちゃんは、こういうことを思っているかも知れないよ。」と年下の子に寄り添った考えを教えてくれます。

 

身支度に手こずっている年下の園児には、

 

「今度は○○ちゃん先生(年上の園児)が行くよー!」と笑顔でお手伝いに行ってくれています。

 

思えば、小中一貫校に勤務していたころ、職員室に呼び出されて説教をされている多感な女子生徒が中学校の先生に対して向ける目と、小学校の低学年にせがまれ遊んであげている時に向ける優しい目線の違いに驚いたことがあります。(この生徒はこんなに優しい目をするんだな。どうか先生にも理解してもらえたらな。と切に願いました。)

 

子ども同士の世界の中で、より身近な感覚でそして子ども本来の持つ優しさで自然と笑顔で過ごしてくれていることに、やはり異年齢で過ごすことの大切さに気付かされる毎日です。

 

 

子どもの尊厳

カテゴリ: ブログ 作成日:2020年05月01日(金)

どうか、政治家の皆さん、官僚や各都道府県の首長のみなさんお願いです。

 

どうか、どうか、子どもの尊厳が認められる施策の決定をお願いしたいと思います。

 

「そのための案はあるのか」と言われれば、「あります」と即答できます。

 

教育や今後の子ども達の社会が明るくなるような世の中の構築を目指す大人でありたいと常に思っています。

 

そして誰かが犠牲になるようなことではなく、子どもも大人も含めた皆が納得感のある方向性を示してもらいたいと願っております。

 

 

子どもの限界

カテゴリ: ブログ 作成日:2020年04月28日(火)

巷では、GWまでの緊急事態宣言に伴い、宣言や自粛、学校休校の延長が囁かれています。

 

そもそも、GW明けという期間については「人」が勝手に決めた期間であって、ウイルスには関係ありません。

 

この新型コロナウイルスとの闘いは長期なることは自明で、今後は経済や教育にどれだけ影響を及ぼさずに且つ、安全で安心な日々の生活に戻っていくということが大切なのではないでしょうか。

 

夏休みの撤廃は子どもたちにとって非常に良くないと共に、もしするのであれば今後ずっとそのようにする必要があると思います。

 

また、9月始業に関しても同じで、必ずその分のしわ寄せがどこかに来ることは間違いありません。

 

子ども達の我慢はおそらくこの5月末になるかと思います。高校生のインターハイの中止や甲子園の中止。大人になれば理解し妥協できるようなことも、子どもたちの世界にとってはそれが全てなのです。それは私たち大人が経験したことのはずです。

 

我々にとっても同じなのでですが、子ども達にとっての成長期の「今」は一生戻ってこないのです。

 

それを理解してあげて、大人である私たちがどうすれば、子ども達に「日常」を取り戻してあげるかが大切であると思います。

 

私は初等教育に関わっていますので具体的には、

・夏休みの撤廃ではなく、7月末までの1学期の延長

・今年度のみ土曜日の午前4時間授業の実施。(土曜日に副教科を中心の時間割)

・必要最低限の学校行事(子ども達が楽しみにしている宿泊行事や遠足は出来るだけ実施の方向)

 遠足は秋のみ、宿泊は修学旅行のみ、社会見学の中止、運動会は団体演技なしの競技だけ(保護者観覧あり土曜日午前中のみ)

・カリキュラムの改訂。今年度よりはじまる予定の小学校における英語科必修化の延長。道徳科の評価の見送り。

・部活動の再開(時間を短縮し、出来るだけ子どもたちの負担にならない範囲での実施)※下校時刻の30分~1時間の延長

 

考えただけでも多くの案が出てまいります。1ヵ月程度の遅れは私たち大人の工夫と努力で無理なく確実に取り返されると考えております。

この案は同時に先生方の負担の軽減にもなります。

 

今回このような工夫でこれまで、だれも信じて疑わなかった「教育環境における本当に必要なこと」が見えてくるのではないでしょうか。

 

どうか繰り返し伝えておりますが、子ども達のこの先をしっかりと見通した施策がとられることを願っております。

 

 

 

 

教育は人なり

カテゴリ: ブログ 作成日:2020年04月24日(金)

アフターコロナにおける、学校現場や教育現場は今後、変容していかざるを得なくなると考えます。

 

遠隔でも受けることのできる様々な教育コンテンツが成長し、今後も家にいながら学ぶことが出来る選択肢はいっそう増えてくるものと思います。

 

しかしながら、その子ども達に接するのは基本的に我々大人であります。

 

園舎代表として共に教育者として、保育士、モンテッソーリ教師には常に「プロフェッショナル」であって欲しいと願います。

 

保育・教育の「プロフェッショナル」を考えた時に、まず出てくるのが、

 

・専門的な知識を有してること

・常に子ども(相手)の立場に立って考えられること

・自己管理(健康管理)に努められていること

 

が挙げられると思います。

日々成長著しい子ども達の前に立つ大人として勤勉で内省を繰り返し、常に自分と向き合っていたいと思います。

そして、子どもがどんなことを考えているのか、今どんな気持ちなのかを受け止められるように子どもの声に耳を傾けたいと思います。

最後に、自分が1番楽しみながら成長しているということ。

日々しっかりと睡眠と食事をとり、ストレスの解消法を身につけ、もし実生活と子どもと接する時間が切り替わる性分であればオンとオフを切り替え、常に心身ともにベストな状態であることが大切であると思います。

 

ただし、我々も「人」です。悲しいときもあれば、辛いときもある。そんな感情をひた隠しにするのではなく、しっかりとやり過ごして、子どもの笑顔と眼差しに癒しを覚え、自律出来る人でありたいと願います。

 

これからも世界は未曽有の事態を迎えようとしています。

 

どうか、子ども達の未来が明るいものとなり、主体的な考え方の持つ人になっていけるような手助けをするにはどんなことがあるのか考え続けて実行し続けたいと思います。

 

子どもの気持ち(今だからこそできること)

カテゴリ: ブログ 作成日:2020年04月23日(木)

緊急事態宣言が都市部を中心に発令され、2週間が過ぎようとしています。

 

未だ新型コロナウィルスの猛威は続いており、世界中で外出自粛などの規制が続いております。

 

子ども達も新年、新学期より1度も学校や幼稚園に登校できていない児童生徒・園児も多いのではないでしょうか。

 

また、今回の外出規制により、夏休みの短縮も検討され始めてきました。

 

語弊を恐れずに言うと子ども達にとっては、急に学校に来るなと言われて、夏休みが短くなる。大きな迷惑です。

 

子どもにとって長期休みは楽しみでもあり、救いの時間でもあると考えます。お家の人とゆっくり過ごす大切な時間でもあると思います。

部活動や学習、様々なことに集中的に取り組める時間であることは言うまでもありません。(親戚の家に遊びに言った記憶は今でもキラキラと輝いていませんか。)

私たちがそうであったように。大人である私たちはその頃の気持ちを忘れてしまっているのではないでしょうか。

 

こんな世の中であるにもかかわらず、基本的に日本では皆しっかりと冷静な行動をできていて、感染リスクや収束の見えない不安こそあるものの、安全な日本で暮らせていることを感謝しております。これは私たち日本に住む大人が理性を持って行動することのできている証拠であると考えます。このことを誇りに思います。

 

その上で、子ども達のことに考えを向けて欲しいと思います。教育に携わり、特に初等教育に深くかかわる身としては、どうか今回の件で子ども達に大人の都合に合わせるのではなく、文部科学省を中心とした学習カリキュラムの改訂を検討してほしいと思います。これまで経年的に行われてきた学習内容の見直し、そして充実、オンライン講座の工夫。英語科や道徳科の教科化の再検討。工夫次第で必ず子ども達の「学び」即ち「学力」は担保されるものと考えます。(私自身具体的な素案はありますが、長文になると思うのでまた別の機会で述べさせていただければと思います。)

 

そして家庭での過ごし方についての提言

保護者の皆さま、子ども達の力を信じて、1度子ども達の思うように家で過ごしてもらうと良いのではないでしょうか。

1日中ゲームをしてもいい。ただ、ご飯は一緒に食べる。などのこちらの意見も取り入れてもらいながら。

1日中ゲームをしてはいけない。ご飯は決まった時間必ずたべなさい。と言われると子どもは反感を抱きます。大人でも同じです。子ども達の想いや意見、今どのようなことを考えているのか。ゆっくりと話が出来るチャンスです。しかし、決して大人の無理やり合わさせるのではなく。

上からキツく言われて学んだことはありますか。自分で失敗をたくさんして学んだことの方が今の自分の行動を作っていませんか。

 

弊園舎でも、保護者の方から多くのご質問を頂戴します。ここで私が常にお伝えしているのは、「子どもの人格と尊厳をしっかりと認めながら、大人人格と尊厳も認めてもらうこと」の大切さをお伝えしております。子どもの心に寄り添うことと、子どもの僕になることとは違います。1人の人間としてお互いの事を尊重していく考え方です。私は「教育」ではなく「共育」であると考えます。大人である私たちも、もちろん完璧な人間なんて存在しません。

子どもの尊厳を認めるところから、こちらの意見も聞いてもらう。常にいい意味で対等であることを意識すれば、子どもは必ず(ここは断言いたします)必ずこちらの意見も取り入れてくれます。私が教育に携わり、幾度の場面でこの考え方で認めてもらえなかったことは1度もありません。逆に押し付けてしまうことで多くの失敗を繰り返してきました。思春期、幼児、年齢に関係はありません。

 

どうか、今の機会だからこそ、共に居ることのできる時間を、大人も無理のないように大切に温めながら普段できない会話・行動をゆっくりとした時間の中で行ってみてはいかがでしょうか。

 

最後まで読んで頂きありがとうございます。幼稚園、小学校のみならず子育てや教育に関する弊園舎保護者の皆さま以外の方でも、我々でできることがあればいつでもご相談ください。今後の社会を創っていく子ども達の将来をどうか大切にお話しできれば嬉しく思います。

今後の教育

カテゴリ: ブログ 作成日:2020年04月16日(木)

3年間の研究生活と8年間の小学校教員生活を経て、今幼児教育に志して3年目を迎えようとしています。

 

現在も尚、未曽有の新型コロナウィルスによる影響により、世界中で亡くなられた方々、そしてそのご家族ご友人に謹んで哀悼の意を表します。

 

また経済活動における飲食業や観光業をはじめとした中小企業や大企業の方々の今後の不安に心を痛めております。

 

認可外保育教育施設である我々も同じ状況でございます。

 

その中で「教育者」というような偉そうなことは言えませんが、「保育・教育」に携わる身として、この様な時期だからこそ、今後の子ども達の成長、これからの教育について考えたいと思います。

 

長期間の自宅待機と新学期、新学年、進学で大きな期待を膨らませていた子ども達にも少なからず様々な影響が出ていると思われます。保護者の方々も外で働く大人たちと同じように先行きの見えない毎日の中、不安な日々を過ごされていることと思います。

 

一方で、この度のコロナウイルスの影響で、自宅にいる子どもたちの為に様々なオンラインによる学習や授業のコンテンツが現れてまいりました。

 

これはインターネット時代の潮流に合った大変有意義なコンテンツであると思われます。これらが更に洗練されていくことでしょう。

今の子ども達、これからの子ども達は我々より明らかにデジタルコンテンツやオンラインに慣れ親しみ、生活の大きな1部となることは言うまでもありません。

 

これまで、学校や幼稚園に行きづらくなった子ども達にも平等に教育が受けられる機会となり、学校そのものに行くこと自体も「選択」して良い、時代が来るのではないかと考えております。

 

このオンラインやデジタルコンテンツを上手に使いこなしながら、幼少期、少年期を自分の選択が尊重される義務教育の一端を担ってくれることを期待しております。

 

一方、オフラインで直接会って話すことの重要性も今回、明らかになったのではないでしょうか。人と人が直接交わって、温度を感じながら交流することの大切さも同時に浮かんできたことと思います。

 

これを踏まえて、やはり幼少期には自分の尊厳の認められる環境でいること、画一的なカリキュラムにとらわれることのない学びたいときに学ぶことのできる、昨年の教育フォーラムで東京学芸大学の松田恵示先生が唱えていた「ジャストインタイム教育」の考え方が大切になってくるものと思われます。

 

早くから異年齢で過ごし、整えられた環境の中で、勤勉な大人の援助の元、健やかに幼少期、少年期を子ども達に過ごして欲しいと切に願います。

 

もう大人が「いい学校に入っていい大学に行けば幸せが待っているんだ。」という時代は終焉を迎えております。

 

早期教育、インターナショナル教育のプレミアはどこにもございません。

 

自分の進む道は自分で決められるように大人である我々が共に考え援助してあげることが大切であると思います。

 

また、今回のような誰もが予想しない出来事や社会情勢の中、「平和」を心に、他者と協力できる優しさの持った社会を構築できる人材になって欲しいと考えます。

 

SNSでは様々な憶測や情報が行き交い、人類にとって本当の意味で情報リテラシーが求められる事態となりました。

 

子ども達にも使い慣れた来るべき、いや到来して切っても切り離せないデジタル社会の中で、先に生きる大人が子ども達の為にできることを考え続けていきたいと思います。

 

私自身も今はじっと耐え忍び、協力、協働しながら子どもの未来の社会を考えて行きたいと思っております。

 

 

 

素敵な椅子

カテゴリ: ブログ 作成日:2020年04月01日(水)

園舎春休みの中、日頃、弊園舎をご利用いただいておりますマルキン家具の代表者様より素敵な椅子を本日ご寄贈頂きました。

 

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子どもの姿勢を大切に考えられたこの椅子。デザインもさることながら機能性も十分なエビデンスのもと作られたというもの。

 

今回まさに家具についてのプロフェッショナルである代表者様より多くの刺激を頂戴し、またこのお気持ちにお応えできるよう、身の引き締まるひと時でした。

 

本気で子ども達の成長を願う大人の力、これが社会を教育を良い方向に向かわせる鍵だと思っております。

 

子ども達がこの椅子に座っておしごとをする姿を想像すると、とても嬉しくなります。

 

未曽有の新型コロナの蔓延。先行きがわからない状況の中、弊園舎もしっかりと情報をキャッチアップし、子ども達、保護者の皆さま、スタッフにとっての最善を判断してまいりたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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