数教育
カテゴリ: ブログ
作成日:2023年03月17日(金)
人間の性質には「数学的に考えたい」という傾向があるとモンテッソーリ教育では捉えています。
そのような「人間としての傾向性」からなる活動や教具がモンテッソーリ教育の教室には整っています。
なぜ、元々人間の性質としてある数学的精神は失われていってしまうのでしょうか?
それは、やはり数に対する「始まり」が肝心であると思います。
突然、数字を見せられて計算させられたり、暗算させられたりしても、子ども達は「数」の楽しさ、美しさに出会う事はありません。
自ら興味、関心を持った時にそれを逃さないモンテッソーリ教師と教具が整っており、まずは「具体物」を操作することから。それからたくさんの具体物の操作を繰り返した後、少しずつ時間をかけて、便利で抽象的な「数字」というものを獲得していきます。
当然、子ども達は「数」を獲得しているなんて自認はありません。
楽しみながら、先生と、1人で、そして友だちと。難なく大きな桁の計算や繰り上がりや繰り下がりまで獲得していきます。
幼児期にこの活動を通して、子ども達は「数」を愛するようになり、「算数」嫌いとは程遠い生活を送るようになります。
シンプルなこの考え方が何より大切な事なのだと日々、感じております。