モンテッソーリ教育講演会の御礼
本日は、高津学院幼稚舎主催モンテッソーリ教育講演会にお越し頂き誠にありがとうございました。
園舎保護者の皆様方や地域の保護者の方々、保育士の先生、小学校の先生方に至るまで、多くの方々にお越し頂きました。
子どもが「自分らしく生きること」に私たち大人が援助する存在であることの大切さを改めて学びました。
整えられた環境のなかで子どもの自由を保障する。決して放任ではない、子どもの本当の自由を担保していく。
そんな園舎にしていきたいと、また強く思う機会となりました。
本日講師をして頂いた、京都モンテッソーリ教員養成コースのセンター長、岡山眞理子先生をはじめ、ご参加頂いた方々に重ねて御礼申しあげます。
モンテッソーリのおしごと紹介します⑭
今回は「点滅」おしごとの紹介です。
神聖な火、災害時の日、日常生活の火など、火の役割を一緒に考える機会になると同時にマッチの使い方や、ろうそくの火の消し方を知ります。
漠然とした"火"に対する子どもの興味は、大人が想像する以上に大きなものです。
本物の火を扱うので やはり、まだ早いな、と思う子どもには提供できません。
しかし子どもたちは歳上の子がこのおしごとをしているのをずっと憧れの目で見ているため、教師にこのおしごとに誘われるととても嬉しそうに"やっとぼく・わたしにもできる!"と目を輝かせます。
日本は、オール電化の時代に入りつつあり、本物の火を見る機会さえ少なくなりました。
しかし生命の歴史の中で、私たち人間の命を繋ぎ、文明を築いてきた火は、子どもの本能としての興味を惹きつけ、灯された火はどこかヒトを安心させるものだと思います(少し大げさかもしれませんが、本当にそう思います)。 .
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趣味のキャンプでよく山や川で焚き火をするのですが、燃える火を見つめていると、ボーッとしてきて心地の良い気分になります。真っ暗な夜も安心できます。
このおしごとで子どもたちを観察していると、初めはマッチに火がつく瞬間のドキドキ感から子どもも興奮した様子を見せますが、ロウソクに灯る優しい火を見ていると、やはりトロ〜ンとしてきて、落ち着いた表情になります。
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この活動では心を落ち着けた中で、火の役割や扱い方をお話しします。
モンテッソーリのおしごと紹介します⑬
今回は「小布を洗う」おしごと。
洗濯機ではわからない洗濯の仕組み・方法を知ります。
洗剤を入れると水が泡立つことを、見て、触って、知ることができます。
洗濯桶の中心には栓がついており、洗濯が終わるとこの栓を抜くことで下のバケツに水が流れ落ちます。これによって水の流れを体験することができます。
これまでに、学んだ「手を洗う」「タオルを絞る」「ブラシを使う」の絞るや汚れを落とすというような要素がすべて入ってきます。
これにより簡単な自分の身の回りのハンカチや、タオル、靴下などは自分で洗うことができるようになります。
日常生活の中で自分でできるようになることが増えるということは本当に大切なことなのだと考えます。
保護者の方からも家に帰ってから、園で行っている日常生活の練習の成果を聞くと本当に嬉しくなります。
「できる」ようになることは自信につながりその先には自己肯定感にも繋がっていくと考えます。
どんなことにも「挑戦する」ことを続け、試行錯誤を繰り返しながら、自己教育力をつけていってほしいと願います。
モンテッソーリのおしごと紹介します⑫
今回はブラシを使うおしごと。
身の回りにある物の、汚れの落とし方を机などを洗うことで理解していきます。
ブラシの使い方やスポンジで泡のふき取り方を知ります。
身の回りを清潔に保つことができます。
ブラシの動かし方(のの字)を覚えることで書くための準備にもつながります。
これ、おしごとの手順をしっかり理解して行うと、本当によく汚れが落ちて、小学校でもトイレ以外でもブラシをどんどん活用してほしいと思います。
モンテッソーリのおしごと紹介します⑪
今回は「タオルをしぼる」おしごと。
タオルを濡らして、おしぼりを作ります。
タオルが濡れるときの変化を見て、触って楽しみます。
布の絞り方を知り、できるようになることで、小布を洗うおしごとにもつながります。
この「絞る」という活動、小学生でも上手にできていない子どもがたくさんいました。
作ったおしぼりを誰かに使ってもらうことによって人に役に立つ喜びを知り、社会性の発達に繋がります。
握ってねじる動きにより思考力・体の動きの洗練にもなります。
以前このコラムでも紹介した2歳の園児が自分で絞って持って来てくれたおしぼり。
モンテッソーリ園でよかったと思える一幕でした。
モンテッソーリのおしごと紹介します⑩
本日は「手を洗う」おしごとになります。
洗い桶の中で石鹸を使って手を洗うおしごと。
正しい手の洗い方(医療現場と同じ手順)を知ることで手を清潔に保ちます。
洗い桶の中で手を洗うので汚れがはっきりと見えて自分の手の汚れが驚くほどわかります。
(手を洗うことの意味を知ります。)
また、水の飛び散り・はね方・濡れることを知ります。(これを知らずにすると、小学校で手洗いから帰ってくると服がびちゃびちゃになって戻ってくる子どもがいました。)
しっかりと水の扱いに慣れておくことで、手を洗うことの手順、意味を理解していますから、外遊びの後や食事前にも自分で丁寧に手を洗うことができます。
また、この先の机洗いやタオル絞りのおしごとの手順にも同じ行程が入ることにも気づくことができ、水への興味が満たされていきます。
特に2歳児をみているとお水のおしごとの好きなこと。ずっとお水を触るおしごとをしている園児も見かけます。
モンテッソーリのおしごと紹介します⑨
今回は「掃く」おしごと。
ほうきと塵取りを使って、ごみを集めて掃除をするおしごとにです。
これももちろん、子どもサイズの本物のほうきと塵取りを使います。
このお仕事では、ほうきの持ち方や塵取りの使い方を知り、掃除をするときの手順を理解し、自分でできるようになります。
(方法としては自分で決めた1か所にごみを集めてから、塵取りに掃き入れます。)
自分自身で清潔な環境を整えられるようになることで自立・自尊心を育みます
また、手順を踏んでお仕事の流れをつかむことで数学的頭脳が育ちます。
こちらも小学校に入ると必ず、これまでにやって来たか、来てないかの差がわかる活動になります。
単純で簡単なおしごとですが、自分自身で掃除ができ、身の回りを清潔にすることの気持ちよさを理解するのはとても大切なことではないでしょうか。
モンテッソーリのおしごと紹介します⑧
本日は、織り機のおしごと。
織り機を使って毛糸を編むおしごとです。
線と線の間を、上下に交互に通して編み上げます。これを繰り返すことで形ができてくる面白さを味わうことができます。
また、布は糸からできているということを知ります。
考えながら、手先の力を調整するために、集中力や書くための準備となります。
完成まで少し時間がかかるおしごとですので、達成感や忍耐力をつけ思い通りの作品ができれば、自己肯定感が感じられるようになります。
小学校の教員時代、「図画工作」等の授業で子どもたちは、自分の作品がうまくできるようになると、作品をとても大切にします。ここまで導くのが教師の腕のみせどころだと考えます。
方法を提示して、自分が上手にできるようになることを手伝ってあげることが大切だと考えます。
モンテッソーリのおしごと紹介します⑦
モンテッソーリお仕事紹介します。
教は「並べる」おしごと。線に沿っておはじきを並べます。
線の上に並べ終えると、形ができ、点が集まることによって線になるということを知ることができます。
物を整列させることにより、秩序に対する好奇心や欲求を満たします。
手の力の調整による手先の感覚の洗練にもつながります。
モンテッソーリのおしごと紹介します⑥
今回は「折る」お仕事です。
点線に沿って布を折るおしごと。
失敗が少なく、繰り返すことにより正しい折り方を知ります。
折り紙の前段階としての練習になります。
角を合わせるという感覚をつかむことにより、端同士の位置関係が捉えられるようになります。
正方形の布を織ることで様々な図形を知るきっかけとなります。ここから後の感覚教具への準備に繋がります。
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