モンテッソーリのおしごと紹介します~感覚教育編~①
日常生活の練習編に引き続き、感覚教育編に移っていきます。
今回は「はめ込み円柱」。体験レッスン等でも子どもたちが必ずと言っていいほど真っ先に興味を持つおしごとの1つ。
土台の大きさを見て、サイズの合う円柱を差し込むおしごとです。
「つまむ」という動きの獲得により、指先の感覚を洗練します。
パズル的要素もあり、子どもの探求心を満たします。
それぞれの円柱における大きさや高さについての、一次元、二次元、三次元の変化を感覚的に体験します。
(例えば、高さは同じだけど、円の大きさが違う、円の大きさは同じだけれど、高さだけが違うという具合)
これら、円柱のつまみを三本指で持つことにより書くための準備にも繋がります。
さらには、数学的頭脳、立体空間把握能力を養っていきます。
このように自然な流れの中で指先を洗練させていったり、立体の空間を把握できたりする能力を幼児期から培うことはとても意味と意義のあることだと考えております。
この土日に、とある子どもの発達に関する研修で臨界期の講義を受けたとき、幼児期に一定の期間を過ぎると習得することが困難になる技能が多くあるということがでてきました。(例えば、英語のrとl、eとoとaの発音)
モンテッソーリ教育は、「敏感期」(幼児期におけるある特定の事柄に対して強い強い感受性が表れる時期)という言葉を用いて幼児期の発達を説明しました。
幼児期において様々な環境の出会わせ方やこのような科学的根拠に基づいた教具に出会うということが、どれだけ今後の子どもたちの人生に良い影響をもたらしていくことがあるのか、今後の興味深いテーマの一つとなっています。