モンテッソーリのおしごと紹介します⑮
モンテッソーリ教育のおしごと「日常生活の練習」の分野も終盤に入ってきました。
今回は「着衣枠」のおしごと。
それぞれの着衣枠の要素を練習するおしごとになります。
あらゆる種類の布のとじ方を取り出した着衣枠。
蝶々結び(花結びや蝶結び)、ボタンやジッパー、安全ピンに至るまで(他にもあります)子どもたちが初めて出会う「留める」という作業を何度も練習することができます。
これを繰り返すことで、自分で衣服の着脱ができ、自立・自信を持つことに繋がります。小学校の低学年では体操服に着替えるときに自分の服の着脱が上手くできずに困っている児童がいると言います。
また、マジックテープの運動靴しか履いたことがない児童もおり、蝶結びができない児童にもたくさん出会いました。
手先の洗練により、「日常生活の練習」以降の活動にも繋がります。
先日、モンテッソーリ教師である保育士との話の中で、モンテッソーリ教育の中の「日常生活の練習」の本日も紹介したような、様々な手先の技能の習得や、それぞれのやり方を「正しい方法」しか「知らない」ということが、とても子どもたちにとっては幸せなことなのだと気づきました。
皆さんも蝶結びの正しい方法はご存知でしたか。私は間違えて覚えていました。
前回の弊園にて行われました岡山先生のモンテッソーリ講演会のお話の中にも、「0歳から6歳までに得た知識は、6歳から生涯の知識を上回る」というお話にも納得ができます。生まれてたくさんの「吸収」ができる幼児期に様々なことを「自分でできるようになる」ということが、言葉だけではない本当の「自己肯定感」に繋がっていくのではないでしょうか。