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小学校の先生方とのお話 - 高津学院幼稚舎-大阪市天王寺区にある幼稚舎

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コラム

小学校の先生方とのお話

カテゴリ: ブログ 作成日:2020年08月12日(水)

先日数名の小学校の先生方とお話する機会がありました。

 

話題はまさに「初等教育の現状をこれから」。

 

やはり、どの小学校現場でも新型コロナの影響は甚大で子ども達にも多くの影響が出ているという事を聴きました。

 

それぞれの現場での話に尽きることはなかったのですが、特に印象に残ったことを記しておきたいと思います。

 

①現在の小学校カリキュラムにおいてかなり猶予のない状況に変わりなく先生方が困惑し、余裕がないということ

これは、今回の新型コロナの影響に加えて、小学校英語科の必修化や道徳の教科化などにおいて、ほとんど一切の時数(各教科において決められてる時間)に余裕がなく、じっくり1つの単元向き合う時間がないという事になります。もともと学校というのはスクール「school」ラテン語でスコラ「schola」という語源により、「ひま、余暇、余裕」からきていると言われます。たっぷりとした時間の中で、勤勉な先生や仲の良い友だちと学びを深めることが本来の学校の役割なのではないでしょうか。現場は真逆の状況だという事を話されていました。

 

②学校行事そのものを問い直す時期

今回それぞれの学校によって、運動会などの人々が集まる大きな行事は「中止」や「小規模での開催」という事になっているようです。これには正直な所、安堵の息を漏らす先生方がほとんどでした。(しかし終わらせなければならないカリキュラムに追われる先生と子どもに変わりはないのですが)今回、保護者の方々の中には学校行事の小規模化により子ども達がかわいそうと思う気持ちは大変よく理解できます。しかしその準備が本当に大変であるということ、そのしわ寄せ(準備により削られてしまったカリキュラム)が子ども達に返ってくるという事を忘れてはなりません。私は学校行事や園行事は、「子ども、保護者、職員、皆が楽しめる有意義なもの」が大切であり、「参加型」や「共有型」が主流になってくるものと予想します。例えば芋ほりやいちご狩りなどの収穫的行事。また様々な芸術(スポーツも含む)に触れることが出来るようなものが増えていけば、双方の負担が減っていくものと考えております。それぞれ行事を教師ではなくその道のプロフェッショナルに導かれた方が確実に子ども達の思い出として残るのではないでしょうか。

 

③自己選択と異年齢の有用性

これはモンテッソーリ教育を実施してる私の園の話について、小学校の先生方がご自身の経験を踏まえて大変盛り上がった議題となりました。まずは「自分で選んで決める」という事の重要性。小学校の先生方も私も皆、これまでの人生で自分で決めたことや主体的に大切だと思ったことに費やした時間は本当に身になるという事を実感してきています。教え込まれた知識や技術より、自らの内発的動機付けで決めたことに子ども達は責任をもって行動するという事も共有しました。その上で「モンテッソーリ教育」は幼少期から毎日が「自己選択」の連続です。それが通常でそれ以外を知らないということも先生方が感心されたことの1つでありました。

次に異年齢での活動。この夏のサマースクールでも当園ではもちろん異年齢で過ごしておりました。2歳から5歳でも毎日本当にドラマのような場面に出会うことがあります。先生方の中には、小中一貫校で勤められている方もいたのですが、小学生がいると中学生はとても小学生を意識し、自然と優しく接する姿をよく目にする。というお話がありました。我々は社会に出ると同学年の人と、同じ時間、同じ空間でずっと過ごすというようなことはまずあり得ません。年上、年下の人々と人間関係を築くという事になります。こういう面でもモンテッソーリ教育は有用であると先生方はお話してくれていました。

 

それ以外にもたくさんのお話をすることが出来、気づけば4時間以上の時間となりました。私は小学校の先生方に「授業」を第1に考え、大切にするプロフェッショナルな先生がいるという事を嬉しく思うと共に、私自身の更に研鑽を続けようと、気持ちの引き締まる思いでした。

 

今後も定期的に意見の交流、情報交換を重ね、公教育とモンテッソーリ教育の可能性について共に学び合えればと思っております。

 

 

 

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