時間の概念
カテゴリ: ブログ
作成日:2019年10月30日(水)
数日前から3歳児の女の子が、時計に興味を持ち始めました。
大人が時計を見ていたり、時計の秒針が動いたりして、初めは何なんだろうというような雰囲気。
保育士と相談の上、子どもがよく見える位置まで時計をおろしてみました。
すると、近頃自然に「この長いのがここに来たらお迎え―。」などと、少し時計を意識するようになってきました。
小学校教員時代、3年生に算数科で「時間」や「時計」の単元があり、驚くほど子どもたちが理解していないことにショックを受けることがありました。
同僚の先生たちと話す中で仮説として結論づけたのが、「我々は大人はこれまでの経験の中で本当に数多くの時間の概念を繰り返してきていて生活の中に自然と沁みついていて、子どもたちにはそれらの経験が比べて圧倒的に少ない」ということでした。
大人が当たり前のように日々経験していることが、子どもたちにとっては未知のものなのだということに気づいたことをよく覚えています。
おそらく、誰もが大人になるまでによめるようになる時計。
幼児期に自然な形で、時間の概念(決して時間通りに動くという意味ではなく)を経験していくことで、時計の規則性などを身に着けていくことも大切なことのではないかと思いました。