間違い
カテゴリ: ブログ
作成日:2023年11月14日(火)
私たちモンテッソーリ教師は、子どもたちが間違っていても "訂正しません" 。
子どもは否定されると心を閉ざしてしまうからです。
しかし、間違っていることを間違ったまま放っておく訳でもありません。
その場で「違うよ、こうだよ」と言う代わりにまずは、間違っているなぁ…という事実を頭の片隅に留めておきます。
そして、日にちや時間を変えて全く関係のないタイミングで伝え直すのです。
例えば数字をスラスラと書ける子がいて、
でもその書き順やバランスが間違っているとき。
楽しそうに書いている時は、間違っていても静かに見守ります。
そして次の日「一緒に数字の書き順を紹介したいんだけど…やってみる?」などと誘い、改めて紹介し直します。
すると子どもは否定されることもなく、
「ああ。こうやって書くんだった」
と、自分の中で間違っていた部分と照らし合わせながら自己訂正をしていきます。
子どもを否定することなく
「教えながら教えなさい」
とマリア・モンテッソーリは言いました。
子どものできた!を奪わずに、正しいことを伝えられる方法は、子どもを尊重する上でもとても大切にしたいものです。