高津学院の確信
2019年に開園した当園にはまだ卒園児はいません。
体験の保護者の方々からそのことが懸念点として挙げられるというお言葉も頂戴していました。
少し前の七夕の前日、当園に1番長く在籍する女の子が私に、
「園長先生、七夕の飾りつけお家でしたよ。」
と話しかけてきました。
私が、「短冊にどんなお願いしたの?」
「パパが早く良くなりますようにって」
お父様が少しご体調を崩している様子でした。本当に自然と自分以外の誰かの事を願える「心の成長」に胸が熱くなると共に、お母さんとそれを喜び合えました。
本当に、全てをかけてこの「高津学院幼稚舎」を開園して良かったと心から思える瞬間でした。
当然ご家庭での愛情が1番の要因であると考えますが、初めて園に来た時には全くおしごとをせず、お母さんから片時も離れずに遠くから見ているだけの子が、ここまで「心」の成長を見せてくれたことに、私の卒園児のいないというある種、どうにもならないコンプレックスはこの一瞬で吹き飛びました。(この子は当日、園舎での短冊には菜園の野菜が元気に育つようにとお願いしていました。)
決して当園に来ればそういうようになるというようなことを言うつもりはありません。
ただ、今、15名の子ども達の日々を見ていると表情や行動、言動の一つひとつに節々に子ども達が本来持つ「自然な優しさ」の成長を見せてくれます。
特に年長、年中の子らの成長には目を見張るものがあり、探求心やおしごとへの興味。内発的に知りたいという意欲、溢れんばかりの話したい事、集中。月曜日の笑顔。
彼らに感化されながら年少やプレの子らも同じように共に吸収しているというカルチャーを形成し始めてくれています。
今こそ、はっきりと言えます。高津学院幼稚舎の子ども達の将来が楽しみでなりません。決して学歴や地位や名声に縛られることなく、本当の意味で主体的な人生を歩んで、前回のブログに書いたような形にて、成長を見せてくれ、笑顔で再会できるように私も成長を続けたい。
今後も決して驕ることなく、常に研鑽し、子ども達の成長に我々大人がついていけるように、信頼できる教師たちとと共に、もちろん子ども達、保護者の皆さまと共に航海を続けたいと思います。