一体感や共通目標
表題の言葉を見て皆さんは何を感じるでしょうか。
ポジティブな感じ。部活。それともチーム。
私は、教育の中にこの言葉を見つけた時、少しの「違和感」を感じます。今も交流のある退職された先生との書簡の中にこのようなことが取り上げられていました。
小学校では、「学級目標」や「宿題忘れゼロ」などを掲げて学級を運営する場合があります。
よく見る、教室の学級の黒板の上などにその学級の目標などです。
私自身も新任の時は先輩先生と同じようのこのようなことをしておりました。
しかし、数年たって行くうちに少しずつ、クラスの目標や忘れ物ゼロなどに違和感を感じ掲げるのをやめていきました。
部活や仕事においては本人の意思が少なからず入っているため、このような共通課題や目標は有用になってるのかもしれませんが、子ども達はたまたま同じ学年で同じ地域に集まってきただけなのに、急にこのようなことを目標などとしていくのはどうなのだろうと思ったからです。
高津学院幼稚舎の子ども達を見てみると毎日「個人の目標(目的)」を持って園舎にやってきます。「今日はこれをしよう。」「明日はこの続きをやる。」このような言葉や行動を見た時に、とても嬉しくなると共に今の初等教育の課題に思いを巡らせます。
園舎では決して集団的な活動がないわけではありません。朝の会や、絵本の読み聞かせ、歌の合唱、などは日々の活動に入っております。
しかしながら、他のおしごとや活動に没入している子に無理にそれらに入ることを強いることはありません。
そんな日々を送っている子ども達を見ていると、決してずっと1人というわけでもなく、自然と友だちと一緒に活動するときもあれば、自分のしたいことに集中することもある。といった様子です。
集団行動や共通目標、一体感などが目指すものになるのではなく、自然的に派生して欲しいものと考える月曜日の午後でした。