保護者の皆さまのご心配
これまで、説明会や体験レッスンの中で、モンテッソーリ教育や新たに開園しました弊園に関する保護者の皆さまがご心配なされていることに、いくつか共通のご質問があったので、ここで「ご心配」を「安心」に少しでも変えられるようになればと考えQA方式でお応えできればと思います。
①園児が少なくて心配
新しく、園児の少ない園だからこそのメリットは多くあります。モンテッソーリの言葉を借りると「子どもは静寂を好む」といいます。さらに「子どもは皆と同じように教育されたいとは思ってはいない。」ということです。現在の日本の初等教育はほぼ、同じ地域の、同じ年齢の子どもたちが、同じ部屋で、同じ教育を受ける教育課程になっております。「賑やかな子どもたちの声の響く園」とても聞こえは良いのですが、子ども達は本当にそれを望んでいるのでしょうか。子どもたちそれでも必ず「社会」という共同生活の営みの中に向かっていきます。私は小学校教育現場の中でまずは「個」が育っているということが大切であると感じました。そこから「集団生活」の中で他者との協調性が生まれていくものと考えます。弊園ではこの少人数の強みとして「モンテッソーリ教師や教具と過ごす時間」が確実に保証されている規模でということがあります。約1クラス分の広さの中で、違う年齢の友だちと、そこにはしっかりと準備された静かな落ち着いた環境があり、「ほんもの」の「モンテッソーリ教育」を実施する園であると考えております。
②ベテラン先生がいなくて心配
若い先生だと何もできないのでしょうか。「子どもに対する愛情や教育に対する情熱は経験年数とは相関がない。」と考えます。私は小学校現場で多くのベテラン先生が、残念ながらクラス運営に苦戦されている所を目の当たりにしてまいりました。逆にどの世代でも「研修と修養に励み、常に向上心を持って取り組み、いつも内省を繰り返し、子どもの為に成長し続ける先生」がプロフェッショナルであると考えます。私もそうでありたいと念じています。子ども達が来てる時間に最大限の「集中」と「愛情」をもって取り組んでもらいたいと願います。その方向性に共感してくれるプロフェッショナルな意識を持つ保育士でありモンテッソーリ教師を弊園では採用しております。
③モンテッソーリ教育は自由すぎるという噂が心配
「自由」という言葉はとても広義であると考えております。「自由」という名の「放任」は危険です。しかし、自己選択を繰り返して自分の行動を自分で責任をもって決めることのできる保障を子どもに与えてはならないのでしょうか。「子どもを子ども扱いせず、人としての尊厳を認めること」が当たり前でありたいと考えております。私が教員時代も、今も、子どもたちに人としての尊厳を認めてもらえなかったことは1度もありません。モンテッソーリ教育では「教具」は1種類1つしかなく、友だちが使っていると終わるまで「待つ」必要があります。また逆に使い終わったら「必ず元の場所に元あったように戻す」というルールをモンテッソーリ教師と覚えていきます。今少しずつ園児が増えていく中で体験園児と在園園児との交流を見ることも多いのですが、感心するほどに子ども同士が「折り合い」をつけて仲良く過ごしてくれています。大人の「介入」を最小限にし、子どもの内からなる探求心に寄り添い、本当の意味での「自由」を保障し、サポートできる園でありたいと考えております。
④結局何がいいのか「わからない」から心配
人は目に見えないものに「恐怖」を覚えます。「お化け」や「幽霊」も同じですね。ですから、まだ新しい園より、何が子どもにとって良いのかわからないけど、みんなが行ってる有名園に入れよう。モンテッソーリ教育の目標はまさに「自立」です。科学的根拠からなる教具や子どもについての援助が仕事であることを知っているモンテッソーリ教師の元、幼少期からの自己選択を繰り返し、失敗や成功体験を数多く経験することで様々なことが「できる」ようになります。「できる」ようになることは今よく使われる「自己肯定感(セルフエスティーム)」が育ちます。自分の自由が保障されていることで他者の自由も尊重します。6歳までの人生の礎をしっかりと耕し、梁を強固に「自分自身」で創り上げることが自分の人生を主体的に生き抜いていく根源が育つと確信をもって実践しております。今後もモンテッソーリ教育についての講演会や教具の講習会なども企画してまいりますので、是非他園に通われている保護者の皆様もよろしければお越しください。
今後もこのような形で、保護者の皆さまの入園に関する「ご心配」を「安心」に変えられるようお応えできればと思います。