我々にできること
近頃、急に気温が下がり寒さも増してきました。予定していた懇談会も中止とせざるを得なくなり、少し沈んていた中でも、保護者の皆さまは毎日子ども達を送迎し、どんなに寒くても(暑くても)きちんと時間を守って下さりながら、園舎に子ども達を任せて預けていってくれます。
様々な我々園舎の方針(今回の懇談会の予定もそうでしたが)も理解してくださり協力してくださいます。
当園の園児はご近所だけでなく、自転車やお車、電車バスを使って登園してくださる方も少なくありません。
毎日の送迎は大変ですが、逆にその時間を大切な思い出として捉えられてる方もおられます。
子どもが少しでも体調が悪そうであれば、園の為に大事を取って休みますやこちらから熱がなくても少しでも体調が悪そうにしていればご連絡をするとすぐにお迎えに来てくださいます。そして我々に足りなかったこともきちんと説明しながら指摘してくださいます。
当然の事と言われてしまえばそうかもしれないですが、我々はそう簡単なことでは無いと考えています。雨の日の自転車の送迎や秩序の敏感期を区変えた子ども達の浮き沈みは本当に大変ですし、急遽の予定変更は少なからず、ストレスになります。
入園式の時に出席してくれたモンテッソーリ教師が「いつもここにくると、高津学院は保護者の方も高津学院を応援してくれているようですね。先生の願う”平和教育”は実現できるのではないでしょうか。」という言葉を貰いました。この言葉を大切にしております。
私たちが出来ることは、保護者の皆さまに安心してもらえうよう責任をもってお預かりすること、そして常に勤勉で内省的であること。準備を怠らず環境を整えること。子どもの人格が認められ、満たされた環境であり子ども自らの成長の手助けをしていくこと。それらを楽しみながらできれば最高だと思っています。
大人である私たちがいつも笑顔であれば、子ども達も笑顔になってくれると信じています。
今後も常に高津学院幼稚舎は最高の園を目指してアップデートし続け、子ども達と保護者の皆さま、教師と共に高津学院幼稚舎をより皆にとって安心でき、満たされる場所に創り上げていきたいと考えています。
再会
先週末、小学校教員時代に初めて担任を持たせて貰った子ども達と数年ぶりに再会しました。
20歳を超えた彼らと酒盃を酌み交わし、立派に成長した姿が嬉しく、そして頼もしくも思いました。
小学校時代の面影を見せる彼らと思い出話に花を咲かせていると、あっと言う間に時間は過ぎました。
またの再会を約束し、とても素敵なひと時となりました。
教員時代1年目は本当に、ただがむしゃらに子ども達と正面から向き合った記憶だけがあります。
授業力、学級経営力等は当然皆無でした。しかし、必死に勉強をしました。そこで人生の中で一番勉強した大学院で学んだことや、指導教授の先生から叩き込まれた研究の底力が活きました。
多くの経験を積んだ今、あの当時の子ども達には、ひどい授業をしていたと謝りたくもなります。
しかし、彼らは「小5が1番楽しかったで!先生!!」と屈託のない笑顔で応えてくれました。その言葉が本当に嬉しく、そして報われた思えることができました。
これからも私は挑戦を続けようと考えます。
これまで、担任させてもらった子ども達に胸を張れるように、研鑽と努力を続けていこうと決意を新たにできた、本当に素敵な1日でした。
小さな入園式
10月23日金曜日は忘れられない1日となりました。
これまで新型コロナの影響等で開式を見合わせておりました、第1回高津学院幼稚園の入園式をこの日無事行うことができました。
2019年の開園以来、本当にゼロからのスタートでした。
あれから、たくさんの時間とたくさんの思い、多くの支えて下さる方々との出会い。
プロフェッショナルの意識をもった教師達と共に子ども達に「満たされた毎日」を提供したいという一心で突き進んできました。
それに共感して下さった先生方、保護者の皆様、まさに共有できる「仲間」ができた瞬間でした。
たった1人であったとしても園を運営する覚悟を決めた時、多くのことが動き出したような気がします。
決意をもって、日々誠実に、勤勉であること。
この度4名の新年少児の入園式を行うことができました。
入園式の練習が子どもらの負担とならないよう、教師と試行錯誤しました。
必要最低限の練習で、あとは小さな子ども達の力を信じて当日を迎えました。
当日は入場から合唱全てがこれまでで1番の出来栄えだったと思います。プレの在園児達も共に花を添えてくれ、次は自分達なんだと少なからず感じてくれていると思います。
本当に感動的な瞬間でした。
報われたと心が震えました。
これから、高津学院幼稚舎の子ども達には「平和」を考えられる人になってほしいと思います。毎日を小さな平和の中で過ごし、将来の主体的な自分の人生の為。自らの手でその基盤を創り上げて欲しいと願います。
たくさんの方々に感謝の気持ちで一杯です。
この思いを忘れることなく今後もモンテッソーリ教育本格実施園として邁進してまいります。
本当にありがとうございました。
貢献感と物を大切にする心
体験入園の園児さんが出しすぎてしまったティッシュを再利用できるように皆で畳んでくれました。
みんな、普段から身支度の際自分のタオルを畳んだり、布を畳むおしごとや折り紙などで畳んだりすることはお手の物です。
この様に自然な形で、物を大切にする心、貢献感などを大切にしていって欲しいと思う、嬉しい出来事でした。
成長
先週の水曜日のことでした。体験入園の園児さんが教具を床に落としたままになっておりました。
在園児の女の子が「○○ちゃん(在園児)じゃないよ。」と言い、教師が「自分のじゃなくても拾ってあげるといいよ。」と伝えました。
2日後の金曜日、同じように床に教具が落ちたまま。そこで同じ園児が「○○ちゃんじゃない。。。拾ってあげよう。」と元の場所に戻してくれていました。
この時、園児は私がそっと見ていることに気付いておらず、その後満足そうに自分のおしごとに取り組みました。
そんな前操作期を迎えた子どもの貢献感を垣間見ることが出来た嬉しい瞬間でした。
環境の準備
先生方と園についての方針、子ども達の現状について、そしてこれからの初等教育について、日々情報を共有して、話を繰り返すのですが、もっとこうしたい、もっと環境を整えたいなど想いの質がどんどんと上がってきていることに嬉しく思います。
悩めば悩みすぎるのはよくないことではあるけれども、悩めなくなってしまったら進歩はないと考えています。
本当にこれであってるのか、もっと良い方法があるのではないか。こんな苦しみの先に光が見えるときもある。
私自身も日々苦闘の連続です。これは恐らく「教師」という道を志した以上避けては通れない道であると思います。
小学校教員時代も今も悩まれる先生方と話すことは。、「悩むことで教師は成長するのだと思います。」と伝えます。
私も同じなのだと。それが同士なのではないのでしょうか。
ポジティブな悩みを共有し、日々実践を繰り返し、常に環境を整え、今後も準備を怠らない日々を送りたいと思います。
それらを楽しみながら。
初の懇談会
金曜日に高津学院幼稚舎、初の保護者懇談会を行うことができました。
新型コロナ対策もあり、時間も1時間程度で換気をした状態での中でしたが、殆どの園児の保護者の方に参加して頂き、とても嬉しく思っております。
懇談会では、モンテッソーリ教育について、高津学院幼稚舎の現在の園児達の様子を、動画や教師の話によって紹介し、その後は保護者の皆様同士での歓談という流れをとりました。
モンテッソーリ教育は知育や早期教育ではなく、「生活教育」「平和教育」であるということを今後もお伝えし続け、保護者の皆様と共に考えながら、今後の高津学院幼稚舎を創り上げていきたいと思います。
思えば、本当にゼロからのスタートでした。
今、子ども達も笑顔も増え、保護者の皆様との交流、そして職員との研鑽。
私自身奇跡のような日々を過ごさせて頂いています。
大学院時代のゼミの教授の「人としての生き方教育」という言葉の意味に想いを巡らせます。
これからも我々はプロフェッショナルとしての自覚を持ち、常に情報のキャッチアップ、研鑽、フィードバックを繰り返し、「進化する園」として邁進してまいりたいと思います。
保護者の皆様、幸せな時間を本当にありがとうございました。
子どもの一言
久しぶりに登園した女の子は恥ずかしさもあり、お母さんが行かれる時に泣いてしまいました。体調もあったのか中々泣き止むことがなく、子ども達が心配で玄関に出て行ってしまうので、その子にお願いして職員室の中に私が抱っこして入ってもらいました。
15分ぐらい職員室の中で私と過ごし、「自分のタイミングで出て良いからね。」「ここは、○○ちゃんがいて良い場所なんだよ。」「みんな、まってるからね。」と声をかけました。
数分後、仲の良い友だちの1人が、職員室に来て
「待ってるよ。」とひと声をかけました。
すると泣いていた子はすっと園舎に戻りその声をかけに来た子とおしごとをスタートさせました。
大人の私のどんな言葉より友だちのひと言の大きさに大変感動した出来事でした。
このような日々の感動を毎日どのように保護者の皆さまに正確に伝えられるのか。今の私たちの課題であり挑戦を続けたいと思います。。
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